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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7.5章 メイの仕事(仮)
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215話 僕だって

「イヤだイヤだ!」

メイの部屋から叫び声が聞こえる。


「わがままを言わないでください。」

「なんで僕がお前と一緒に寝ないといけないのだ!こ、これでも男なんだぞ…」

「照れてるんですか。マセてますね。」

「照れてなんかいないやい!とにかく、お前となんてやだ!」

「仕方ないでしょう。急に来たせいで、部屋が用意できていないんですよ。子どもを床に寝かせるわけにも行きませんし。」

「だ、だからってお前と寝るなんて!他のヤツはいないのか?」

「他の人に迷惑をかける訳にはいきませんから。ホラ」

「ヤダー!」

必死の抵抗も虚しく、捕まってしまったヒスイル。

「ヨイショっと、暴れないでください。」

「お前力強いな!」

「おネンネしましょうね。」

「モガモガ!」

ヒスイルの顔を胸に押さえつけて、動きを封じる。

「明日は早いので、早く寝てください。」

「モガー、モガモガ(クソー、仕方ない)」

「何言ってるか分からないんですけど。」




翌朝

「昨日は大変だったみたいね。」

「昨日だけでなく、今朝も大変でしたよ。着替えを見られたくないって。」

「フフフ、照れちゃってカワイイわね。」

「そうですか?ふてぶてしいだけですよ。」

「用意できたぞ。」

「学園に行きましょう。先生もあなたくらいの子なら許してくれるでしょうし。」




学園に行き、事情をはなす。

「分かった。今日だけなら、許そう。どういう関係なんだ?似てないし、弟じゃないよな?」

「知り合いに世話を頼まれただけですよ。」

「そうか。ボウズ、みんなに可愛がってもらえよ。」

ヒスイルの頭をワシャワシャと撫でているが、コイツが裏の世界のボスの子どもだと伝えたらどうなるんだろ?


「キャー、カワイイ!」

アリュールがヒスイルに飛びつき、頬ずりしている。

「あの、アリュール。ヒスイルも困っているので、そこら辺で。」

「あ、ごめんね。私はアリュール、よろしく。」

「うん、よろしく!」


授業中は渡していた紙とペンで絵を描き、休み時間中はその描いた絵を披露していた。

絵を描くの上手いな。


「いつまで預かってるの?」

「3日間ですよ。」

「明日と明後日は休日だよね?何か予定は?」

「ありませんよ。ただ、スラムの方には近づかないですね。」

「スラム?何かあるの?」

「子どもがいるんですから、スラムなんて教育に悪いところ連れていきませんよ。」

「メイちゃん…私たちも子どもだからね?それはそうと、明日市場に行かない?お姉さんが案内してあげるね。」

「うん!楽しみ!」

あまり連れ回すのはよくないが、まあいいか。

「そうですね。」

ポンポンとアリュールの肩が叩かれた。

「アリュールさん。この前提出するように言った課題はどうしたんですか?」

「あ!ごめんなさい先生。忘れてました。明日必ず持っていきます。」

「必ずですよ。」


「マズイよメイちゃん!私完全に忘れててやってない!今日は徹夜だー…ごめんね。市場行けなくなっちゃった。」

「えー、楽しみにしてたのに。」

「仕方ありませんよ。2人でも良ければ行きますか?」

「ホント?一緒に行ってくれる?」

「ええ、行きましょう。」

可哀想な子どもを演じてるな。


「えへへ、やった。」

「カワイイすぐる。」

「アリュール、鼻血が出てますよ。」

「うわ!あわわ」

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