21話 王都
プロローグのセリフの一部を変更しました。
王都にやってきた。
洗練された街であり、たくさんの人が訪れる街だが、スラムが年々大きくなっているという闇を持っている街らしい。
「さすが王都。にぎやかね。」
「そうですね。ここでも色々な店を周りたいですね。」
「今日は貴族街の屋敷に泊まって、明日王城に行くことになる。それじゃあ行こうか。」
そう促されて着いたところは豪邸だった。
「領都のよりすごいですね。」
「ただの見栄だよ。これくらいしないと舐められるからね。」
「めんどくさいですね。」
「そんなこと言わないで、ほら入って。」
「お邪魔します。」
豪邸の中は装飾は派手だったが、過剰に装飾されておらず、私は好きだった。
さて、カレンの誕生日が、来週ある。
そこで私は、この前買ったアクセサリーに魔法を付与してカレンにあげたいと思う。
さて何を付与しよう?火、炎属性の強化?防御結界を発動させる?うーんどれがいいかな?
そうやって夜は更けていった。
翌日、登城するのでドレスに着替えさせられていた。
私が着ているドレスは水色のものだ。
あまり華美じゃないので一安心だ。
カレンのドレスは赤で派手だ。
「パーティーに行くわけでもないのに派手すぎませんか?」
「何言ってるの?これくらい普通よ?あなたのは地味すぎると思うわ。」
「ドレスなんて着ないので分からないんですよね。」
「これから学んでいけばいいわ。」
王城に登城し、待合室に私だけ連れていかれることになった。
「無理難題を押し付けられるかもしれないが、頑張るんだよ。」
「頑張ってくださいまし。」
「はい。頑張ります。」
待合室にはお菓子が置いてあったり、フカフカな
ソファーが置いてあった。
辺境伯邸よりもフカフカなソファーに感動していると、
「時間になりましたので、参りましょう。」
と言われた。
謁見の間に行くと、たくさんの貴族が並んでいた。
「王のご入場。」
という声が響いたので、人に倣って私も傅いた。
「面をあげよ。そなたが炎龍を倒したのか?」
「はい。私が倒しました。」
「王よ、私にはその者が龍を倒したというのはとうてい信じられません。そこでその者を試したいと思うのですが、良いでしょうか?」
「認めよう。それでどのようなことをするのだ?」
「騎士団と戦うのです。騎士団でも龍を倒すことは難しい。ならば、龍を倒したその少女であるなら騎士団に勝つこともできるということであります。」
「ふむ、できるか?」
「できます。何人いようと叩きのめして差し上げます。」
「ハッハッハ!叩きのめすか、せいぜい頑張ることだ。」
その後着替えた私は、全員で演習場に行き、騎士団と戦うことになった。
騎士は20人程いた。
「我らを叩きのめすと豪語したようだが、我らは強いぞ。」
「龍に勝てない人に強いと言われても。」
「その言葉、後悔させてやろう。」
「初め!」
こうして騎士団との戦いが始まったのだった。