表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7.5章 メイの仕事(仮)
229/502

214話 お守り

「よう、お嬢ちゃん、ちょっと振りだな。突然だが、仕事を頼みたいんだが。」

「ゼファーソン、こういう所で話しかけるのはやめて欲しいんですけど。」

「仕方ないだろ。コンタクト取るならこれしか無いんだから。」

「で、仕事って言うのは?」

「ガキを1人世話して欲しい。あらゆる危険から守ってくれ。」

「護衛対象が増えるのは良くないんですけど。」

「3日でいいんだ。その間ウチは忙しくなるから子ども1人に人手を割けないんだよ。」

「そっちは大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ。裏切り者も始末したし、モノも揃ってる。これで負けるなら何しても勝てねえよ。」

「それならいいのですが。あなた方が潰れると、計画が崩れるんですよ。」

「計画ねえ。成人もしてないガキんちょに何させてるんだか。アンタの雇い主は使えるものは何でも使うって感じの人だが、見さかい無さすぎだろ。」

「それは私も思うんですけどね。お金もらってるので、まあいいかなと。」

「アンタを雇い続けたら破産しそうだぜ。」

「私はコスパいいですよ?子守りにおいては特に。」

「ハハハ、こっちに来てくれ。お守りをしてもらう相手だ。取引相手のお子さんだから、丁重にな。」

「相手の態度によりますよ。」

「それは…死ななかったらいいか。」

「諦め早くないですか?」

「らんぼう…やんちゃ坊主だから、丁重は無理なんだと思うんだ。」

「あ、そうですか。」



スラムの建物の中に相手がいるらしい。

「おーい、坊ちゃん。遊び相手を連れてきたぞ。」

「僕をこんなに待たせるなんて!パパに言いつけるぞ!」

「ハハ、スマンスマン。(首の骨へし折るぞクソガキ)」

「顔に出てますよ。」

「な、なんの事だ?坊ちゃんの名前はヒスイルだ。」

「コイツが僕の相手をしてくれるのか?こんなちんちくりんが?」

「私より小さいのにちんちくりんって。」

「そんなに僕と遊びたいなら遊んでやるぞ!僕は優しいからな!」

「わぁー、嬉しいー」

「もうちょっと感情を込めろ。棒読みじゃねえか。」

「ちょっと、こっちに来てください。」

「ん?なんだ?」


建物の外に出てくる。

「あのクs…坊ちゃんはどこの子ですか?」

「ウチと提携してる組織の子どもだ。歳は8歳で、遊びざかりだな。ちゃんと相手してやれよ。」



中に入ると、

「どこに行ってたんだ。僕を待たせるなんて生意気だぞ!」

ゼファーソンの目を見て訴えかける。

(この借りは高いですよ。)

(借りは返すから頼んだぞ。)

という感情が

「…すいません。色々話しておかないといけなかったので。じゃあ、私の住んでいる家に行きましょうか。」




「これがお前の住んでいる家か?お前、偉いのか?」

「いえ、私はこの屋敷の主に雇われているだけですよ。話を通しすので、大人しくするように。」

「はーい」




メイド長とカレンに話をすると。

「いいんじゃない?3日だけなんでしょ?」

「ダメです!どこの誰とも分からないような子なんて。」

「学園に行く時も連れていきますし、迷惑はかけません。そうですよね?」

「うん。お姉さん。ダメかな?」

コイツ、自分の武器を把握しているな。

さっきまではふてぶてしかったのに、今は上目遣いで子どもらしさを前面に押し出している。

恐ろしい子。


子ども好きなメイド長はそんなヒスイルの仕草を見て、

「クッ、そんな顔をしても…しても…ダ、ダメです。」

「グスッ」

「グフッ!…し、仕方ありません。迷惑はかけないように!分かりましたね。」

撃沈した。

「うわぁーい!ありがとう、お姉さん!」

こうして、少しの間ヒスイルが居候することが、決まった。



してやったりみたいな顔するなよ。バレたらどうするんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ