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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7章 強さを求めて
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199話 保険

聖神の話では街を取り囲んでいるらしいので、今魔物が来ている南ではなく北側に来た。

東と西にはカイトとサキに向かってもらった。

「今は何もありませんね。そちらはどうです?」

『こっちも大丈夫よ。』

『こっちも問題ない。迎撃に行かなくていいのか?』

「冒険者ギルドと一緒に軍が動いていたので問題ないでしょう。困るのは守りが手薄な場所から入られることです。私たちはただの保険なので何も無ければいいんですけどね。」

『なるほどな。それにしても、防衛結界はどうしたんだろうな。何かあったらすぐに起動させるはずなのに。』

『昨日、壊しそうなヤツを倒したじゃない。』

『確かにな。じゃあ、なんであんな騒ぎを起こしたんだろうな?』

『知らないわよ。私に聞かないでよ。』

「それにしても、この通信機便利ですね。」

『そうでしょ。頑張って作ったのよ。でも、3人は初めてだから不具合が起きるかもしれないわ。』

「それはしょうがないですね。」

『戦いが始まったみたいだぞ。あれは、オーガか?ここら辺にはいないはずなんだが…』






「防衛状況を報告してくれ。」

「Cランク以上の冒険者に緊急依頼を出し、志願者を募っています。現在、この街にいるほとんどの冒険者が軍に合流しており、遊撃隊として組織しています。騎士は魔法士隊と盾隊の2つの隊をつくり防御陣形にして隊列を組んでいます。」

「そうか、今のところ不審な点は無いな?」

「はい、ありません」

「了解した。現場に戻れ。」





「魔物の群れとの距離!約500m!」

「魔法士隊、敵の前面に攻撃せよ。」

色とりどりの魔法が魔物の群れに飛んでいく。

「距離、約100m!」

「魔法士隊、敵の後方に攻撃。遊撃隊、前へ」


冒険者で構成された遊撃隊が前に出る。

冒険者達は同じパーティはもちろん、他のパーティとも連携しながら魔物を駆逐していく。



「現在、遊撃隊によって順調に魔物を倒しています。後方にいる魔物は足が遅いかわりに防御が硬く、倒しきるのに時間がかかるようですが、そこも問題ないそうです。」

「報告します!オーガが出ました!」

「オーガだと!どうしてそんな魔物が!いや、魔法士隊はオーガを狙え!他の雑魚は遊撃隊に任せよ!」

「は!」

指示を伝えるため、伝令はすぐに出ていった。

「何がこの事件の裏にいるんだ?昨日の爆発騒ぎも関係あるのか?そうだとすれば、平騎士では荷が重いな。しかし、戦力を動かす余裕は無いし、一体どうすれば…」

「報告します!魔物の群れが東、西、北にも現れました!」

「何!?他に残っている戦力は!」

「騎士が10人だけ交代要員として残っています。」

「クソ、10人ではどうしようもできん。」

「南以外の群れにはワイバーンがいるとの報告もあります。」

「この街は終わりだな。ワイバーンなど、どうしようも無い。」

「…あれを見てください!ワイバーンが撃ち落とされています!」

「一体誰が?南は安定しているか?」

「はい、もう少し人員を減らしても十分安定するかと。」

「では、人員を他の方角に送れ、ワイバーンを倒せるなら他の魔物も倒せるだろうが、魔力には限りがあるはずだ。できる限り手助けしろ。誰かは知らんが、彼らが殺られれば、この街は今度こそ終わりだ。」

「了解!」

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