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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7章 強さを求めて
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195話 やっと見つけた

『どう?不審な人いた?』

「いや、いないな。周りを見渡してる俺が1番の不審者なんだよな。」

『井戸はどうなの?』

「井戸って言ってもな、家の中を通らないと使えないところばっかりだからな。変に近づけないんだよ。」

『そうなの?家の上から覗くとかは?』

「今そうしてるけど、ずっとは無理だな。人通りはゼロじゃないから気付かれちまう。」

『その被害者のところには行ったの?』

「いや、学園に近いから警備がいるんだよ。あそこは後回しでいいかと思ってさ。それに嬢ちゃんが処理したって言ってたし、頭が回るヤツなら近づかないと思うんだ。」

『自分の術を解除できる人間がいる可能性がある場所だからね。でも、だからこそ1度戻るんじゃないかしら?』

「それもそうだな。変わったところが無いか1度見に行ってみるか。」



「着いたぜ。ここの井戸は外から行ける珍しい場所だな。」

『人影は?』

「いや、誰もいな…誰か来た。女だな。キョロキョロしてて怪しい。小瓶を持ってる!」

『問い詰めないと!』



女は小瓶の中身を井戸の中に入れようとしたが、

「何をやってるんだ。」

ビクッと身体を震わせこちらを見る。

「え、別に何もしていませんけど。」

「何を隠している?」

「隠してなんかいませんよ。水を汲みに来ただけですよ。なんで水を汲みに来ただけでこんな風に言われないといけないんですか。」

「その井戸には毒が入っていたんだ。何かを入れるということは毒を入れようとしていると思われても仕方がない。」

「だから、何も持ってないですって。」

「しらばっくれるな、お前が何かを持っていることはさっき見た。」

「はぁ、仕方がありませんね。持っていますよ。これでしょう?あまり関係ない人を不安にさせないようにしようとしていたのに、あなたのせいでおジャンですよ。」

「なぜそれを入れようとしていた?」

「私は解毒剤を入れようとしていたんですよ!衛兵に頼まれて!」

「嘘だな。」

「なぜ嘘だと?」

「理由は2つある。まず、毒には大きく分けて2種類の毒がある。魔法毒と化学毒だ。この2種類両方に効く解毒剤は無いはずだが、どうして持っている小瓶が1つだけなんだ?」

「そ、それは衛兵にここの毒は魔法毒だと教えられたから!」

「理由2つ目だ。この件を衛兵は知らない。」

「なに?」

「俺はこの話を聞いた時裏の組織のヤツらにだけ噂を流すように言ったんだ。つまり、この井戸に毒が入っていたと知っている時点でお前は黒だ。そして、噂にも毒が魔法毒だなんて言ってるやつは誰一人としていない。お前が犯人なんだろ?」

「なぜ、衛兵には言わなかったんだ?」

「誰が敵か分からなかったからだ。それに噂を流せば必ずこの街に戻ってくると思ってた。同じ井戸にもう一度毒を入れようとするとは思わなかったがな。」

「仕方ないか。嘘をつくなんてしょうに合ってないんだよ。目撃者は殺しちゃえばいいんだもんね…クヒヒ」

「本性を現したな。お前は天理教団、悪魔の爪(デモンクロー)の『(スネーク)』ランメルだな。」

「そこまで知られてるの?ストーカー?」

「黙れ!お前は絶対に生きては帰さない。覚悟しろ!」

「恨まれる覚えは…ありすぎて覚えてないなー。でも、遊んであげるよ。クヒヒ」

(スネーク)』ランメル・・・カイトとサキの母親を殺した張本人。今までの調査で名前だけは分かっていたが遭遇することは無かった。

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