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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7章 強さを求めて
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188話 パーンチ

開会式という名のお偉いさんの長話が終わり、試合が始まった。

「私の出番は第2試合ですね。」

「メイ頑張ってね。」

「メイちゃん応援してるからね。ズビッ」

「頼むよ、君にすべてがかかっているからね。」

「適当にやってきますよ。」



メイが控え室に行った後、

「ニコラス教授。」

「これは、ヴァイス教授どうしましたか?」

「貴殿の研究室に生徒が入ったと聞いたので、気になってきてしまいました。見たところ中等部の生徒ですか?ここで良い成績を残せないとマズイのでは?」

「大丈夫です。僕は優勝できると思っています。」

「そこまで自信がおありか、それなら何も言いません。お互い頑張りましょう。」

「ええ、そうですね。」


そういうと、ヴァイス教授は去っていった。

「あの人は?」

「僕に友好的な唯一の教授だよ。あの人は面倒見がよくてね、何かと気にかけてくれたんだ。」

「そうなんだ。」

「それにしても魔法の研究室多いわね。今試合してる人たち両方魔法使いじゃない。」

「魔法は使える人が多いからその分研究者が増えるんだよ。」

「あの人たち弱いね。メイちゃんなら瞬殺だよ。」

「そうね。魔法の展開速度が遅いわね。私の方が速いくらいよ。」

「そういうこと言うのはやめなさい。誰が聞いてるか分からないんだから。」

「あ、終わったわね。見応えの無い試合だったわね。」

「次はメイちゃんだね。」



「あ、出てきたわね。相手は魔技使い?」

「魔力を使って色々する人たちのことだよね。全部完封されて負けそうだな。」

「あそこは確か、ミーザブル教授だったかな?あまり接点が無いからどんな人かは知らないけど。」

「強いの?」

「魔法使い相手なら有利に戦っていた印象だよ。」




私の試合相手は変なポーズをしていた。

魔力の流れ的に魔技を使うのかな?


「試合…開始!」


試合の始まりと同時に突っ込んでくる。

レイを盾にするとすぐさま離れていった。

私が何かすると思ったのだろう。

だが、その判断は正解だ。

レイは触れると身体が瞬時に蒸発するほどの熱を持っている。

それを周りにまき散らさないように抑えているが、内部に手を突っ込めば話は変わる、後には何も残らないのだ。



とりあえず、相手の力量を見るために適当に攻撃する。

さすがに相手を死亡させるのはアウトだからだ。


相手の選手は攻撃を上手く避けながら距離を詰めようとする。

一瞬だけ攻撃を弱めるとその隙を逃すまいと一気に距離を詰める。


「これで終わりだ!」

勝利を確信した相手の攻撃を紙一重で避け、アゴに1発。

「精霊術パーンチ」

「グハ!」


カウンターがモロに入ったようで、立ち上がることができなかった相手は、

「それは、精霊術じゃない…」

と言い残して気絶した。

審判も戸惑っていたようだが、相手は戦闘不能になっているので、メイの勝利となった。




「メイちゃん、なんで最後はパンチなの…」

「クスクス、メイらしいわね。」

「彼かなり防御にも力を入れていたような気がするんだけど、一撃なんだね…」

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