187話 剣姫祭開幕
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これも今まで読んでくださった皆様のおかげです!
くだらない妄想に付き合っていただき、ありがたい限りです。
これからも頑張っていきますので、楽しみにしていただければ嬉しいです。
「さあ、今日もやっていくわよ!」
「元気ですね。」
「顔色悪いわよ?今日はやめておく?」
「いえ、ただの寝不足なので大丈夫です。」
「ちゃんと休まないとダメよ。」
「研究が完成段階に入ってるんですよ。」
「そういう時こそ休まなきゃ。寝不足で、ミスなんてしたら目も当てられないわよ。」
「確かにそうですね。ちゃんと休みます。まあ、そんなことは置いといてやりましょうか。」
「そんなことじゃないと思うけど、分かったわ。」
「魔法は魔法陣を組み合わせて発動します。つまり、既存の魔法を改良することも可能だと言うことです。」
「それでこの前言ってた2つの魔法陣が出てくるのね。」
「そうです。これを見てください。」
メイは火魔法«火線»の魔法陣を展開した。
「これから«圧縮»の魔法陣を取り除くと…」
「顔と同じくらいの大きさの火の球が出てきたわ。」
「圧縮して、さらに高温にしているからこそ、あの貫通力を出せるんです。この2つの魔法陣に関しては練習よりも魔法に関する知識の方が必要だと思います。」
「なるほど。なんで外に出てきたの?」
「実演に魔法を使うからですよ。」
「ふーん、魔法の知識ってどうすればいいのかしら?」
「図書館に行きましょう。今からなら後2時間は開いてると思いますけど、マナスペースの練習をするか、図書館に行くか、どっちにします?」
「今までやってたことを完璧にしてから新しいことをしたいわ。」
「分かりました。」
その数日後、剣姫祭が開催された。
「賑やかですね。」
「そうね。色んなお店があって見てるだけでも楽しいわ。あ、あっちの方から美味しそうな匂いが漂ってきてるわね。言ってみましょ!」
「危ないので走ってはいけませんよ。」
出店を満喫した後、演習場に向かう。
「美味しかったわね。回りきれなかったお店は明日行くわよ。」
「そんなに食べると太りますよ。」
「な、なんて事言うのよ!育ち盛りだから大丈夫だもん!」
「まあ、最近は夜中まで勉強してたみたいですし、ご褒美としていいんじゃないですか?」
「そうよね。じゃあ、どんどん食べるぞー!」
「あれ、言い方間違えたかな?」
「来たんだね、君たち。アリュールくんはいないのかい?」
「今日は見てませんね。寝坊してるのかもしれませんね。」
「それは困ったな。後30分で始まるんだけど。」
「みんな〜、ズビッ」
「どうしたのアリュール、具合悪そうね。」
「これは、風邪ですね。今日は安静にしておかないと。」
「え、大丈夫だよ!行けるって!」
そうは言っているが、明らかに具合が悪いことを隠せていない。
「ほら、フラフラしてるじゃないですか。無理しないですください。」
「これは困ったな。ホントにどうしよう。」
「仕方ないですね。私が出ます。」