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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7章 強さを求めて
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182話 新技

お久しぶりです。今日からまた投稿再開していきます

「君たち、剣姫祭のシーズンだね。」

「ちょいちょい出てきますけど、剣姫祭って具体的に何なんですか?」

「この学園の創立者である剣姫様のお名前が冠されたお祭りなの。剣姫様は戦いを通じて人は成長するという信念の元、クラスや学年、個人で試合をするの。お祭りは3日間開催されて、初日は試合も無くて出店とかも出るんだよ。」

「へー、そうなんですか。個人戦もあるんですか。」

「個人戦は高等部からだけどね。」

「とにかく、その剣姫祭なんだが、研究室に所属する生徒が能力を競うというものがあるんだ。」

「え、なんですかそれ?私そんなの知らないよ。」

「いわゆる知る人ぞ知るというヤツでな、研究者くらいしか観客はいないんだ。」

「そうなんだ。」

「それは何日目にあるんですか?」

「初日だよ。それで勝つと研究費が増えたりと、色々恩恵があるんだが、この研究室は毎回最下位でね。今回は君たちに出てもらいたんだ。」

「初日にやってるから誰も知らないのでは?」

「私たち中等部の生徒ですよ?普通研究室に所属してる人は高等部以上なんですよ。無理じゃないですか?」

「いける!ここにはかなりの逸材が揃っていると思っている。」

「どうして万年最下位なの?」

「この研究室には生徒がいないんだ。だから毎年、不戦敗で、僕がクビにならないのは僕の論文が一定以上の評価をもらっているからなんだ。」

「自慢かな?」

「つまり、ギリギリだと。」

「そうだ。そもそも精霊と親和性が高い人は少ないんだ。満足に精霊術を使えるレベルの生徒は数年に1人いればいい方だったりする。だからこそ!今年こそはと。」

「無理ですね。カレンは精霊術を使えないので、除外するとして、私たち2人とも威力のコントロールができません。最悪死人が出る可能性があります。」

「そうか、確かにこの前暴発させていたな。今年こそはと思ったが、無理か。」

「メイちゃん、ちょっと。」

「はい?」



部屋の隅に連れてこられ小さな声で話をする。

「何とかならないの?ニコラス先生が可哀想だよ。」

「できないこともないですが、もう少しコントロールできるようになってからの方がいいと思います。最悪、死にますから。」

「でも挑戦してみたいよ。今の私がどれくらいやれるのか知りたいし。」

「…そうですか。ニコラス先生、選手の登録はいつまでに行わなければいけないんですか?」

「ん、祭が始まる1週間前だよ。」

「分かりました。一応準備しといてください。形になりそうなら参加します。」

「何だって!参加してくれるのか!ありがとう、ありがとう。君たちは救世主だ。」

「いえ、まだ確定では…」

「こんな生徒を持てて嬉しいよ!」

「ちょっと…」

「ここまで言われたらかならずできるようにならなくちゃね。」

「はぁ、仕方ありません。早速訓練に移りましょう。」

「うん!」



「可能な限り安全に配慮しますが、完璧ではありません。それを常に考えてください。」

「は、はーい。が、頑張るよ。」

ちなみにカレンとニコラスは観客席から手を振っていた。


「さて、今回教えるのは精霊纏です。」

「精霊まとい?」

「はい。精霊を纏うことで、いつもはお願いして発動している精霊術を自分で発動することができます。これの利点は、タイムラグが無いことと威力の調整がしやすいことです。」

「自分で発動するからこれくらいってできるってこと?」

「はい、では手本を見せましょう。」


アリュールは知らなかった、今やろうとしていることがどれほど危険なのかを…

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