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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
6.5章 弟子たち
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178話 え、強すぎ

「師匠!」

「手のかかる弟子達ですね。」

もうダメかと思ったその時、師匠が現れた。


「あれは、大きなゴブリンですね。」

「ゴブリンキングとゴブリンガーディアンだよ。」

「本で読むのと実物を見るのはやっぱり違いますね。」

「そうか、倒してくれると助かるよ。」


師匠は無手だったが、魔法陣から剣を取り出した。

「どこから出したんだよ。」

「いきなり呼び出すから用意出来なかったんですよ。間に合わせですが、無いよりマシですね。」



「グオアアア!」

ガーディアンは全員で一気に攻撃しようとしたが、

「邪魔です。」

たった一度無造作に剣を振るっただけで消し飛んだ。


「ヤバすぎやん。」

「この程度の相手にやられたんですか?」

「いや、そいつらは何とか倒せたんだけど、キングの方が強くて。」

「なるほど、あの程度にやられたなら再訓練ものでしたが、その心配は無さそうですね。」

「危うく、命の危機だったな。」


「ゴブリンキングですか。」

「ガアアア!」

白銀流«斬鉄»

その斬撃はキングの体の半ばまでしか進まなかった。


「あら、折れちゃいましたね。斬鉄は相性が良くなかったみたいです。」

「え、師匠でも一撃じゃないのか。」


ゴブリンキングは体を半分まで斬られながらも瞬時に再生し再び襲いかかる。


メイはもう一本剣を取り出し、腕を斬り落としながら回転し斬撃を加える。

一瞬怯んだキングを蹴り飛ばし距離をとる。


「中々強かったですが、そろそろ終わりにしましょう。」

「グアアアア!!」


魂魄魔法«核破壊(コアブレイク)»


剣は目が潰れるような光を発しながらゴブリンキングの体にゆっくりと吸い込まれて行った。


攻撃を避けられずに直撃したゴブリンキングの体は徐々にヒビが入っていき、砕けた。

その後、再生することはなかった。



「はぁ、この魔法は疲れるので使いたくないんですけどね。」

「師匠ー!ありがとうううう!」

クレソンが抱きつこうと飛びついたが、メイはそれをヒョイと躱した。

「なんで避けるんだよー。」

「普通避けますよ。」

「イタタ、なんでここに師匠がいるの?」

「これですよ。」

メイは地面に落ちていた小さな球を拾い上げた。

「これは師匠がくれたお守りじゃん。」

「師匠を呼べるお守りってご利益すごそう。」

「でも、半分に割れてる。」

「1回だけしか使えないのでお守りなんですよ。ちゃんと計画は立てるように。」

「はーい。」

「て言うか、師匠剣折れちゃったな。」

「店売りの剣でしたし、少し負荷を掛けすぎたようです。やっぱりいつも使ってる剣の方がいいですね。」

「本当にありがとう師匠。俺たちもう一回鍛え直すことにするよ。」

「いえ、次はこうやって助けに来ることは無いですから、ちゃんとするように。」

「痛いほど分かったよ。」

「それじゃあ、私は行くので。」

「え、どこに?」


真っ黒なゲートを出現させその中に入っていくメイ、驚いている間にゲートは閉じてしまった。


「師匠はスッゲーな。」

「そうだね。ホントに終わりかと思ったよ。」

「と言うか、このアイテムどうしよう。俺たち倒してないのに俺たちの物にするのはな。」

「売って、そのお金を渡せばいいんじゃないかな?精嚢渡されてもいらないだろうし。」

「それもそうだな。そうと決まれば早く帰ろうか。」


その後、ゴブリンキングを倒したと思われて説明に時間を要したせいでさらにヘトヘトになっていた。

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