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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
6.5章 弟子たち
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175話 オーバキル

俺たちはダンジョンまで戻ってくると翌日に備えてさっさと寝た。



「今日の目標は10層だ!」

「一気に行くのか?俺たちの踏破層は5層だぞ。」

「10層くらいなら行けそうだなと思って。」

「適当だな。」

「臨機応変に行こう。」

「無計画って言うんだぞ、それ。」

「計画なんてあってないようなものじゃないか。」

「それを言われるとなんも言えねぇ。」

「一回も計画通り行ったことなかったからね。」

「それでよくケガしなかったよな。」

「敵が弱かったからだよ。」

「それって敵が強くなったらダメじゃん。」

「なんとかなるって。」

「なんで学園だと優秀なのに、こんなポンコツ発言してんだよ。」

「ポンコツ言うな。」

「…いや、ポンコツだと思うな。」

「じゃあ、お前がやれよ!」

「無理に決まってるだろ!!」

「そんな力強く言うことじゃない。」

「へへ」

「笑ってごまかすんじゃない。」




「じゃあ行くぞ。」

「結局、計画なんてあってないような物だね。」

「誰も立てられないなら、考えるだけ無駄ってもんだ。」

「いっそすがすがしいね。」



敵を次々に倒しながら移動していく、

「ここから6層か。罠とかあるんだっけ?」

「ここからあるみたいだね。見れば分かるレベルの稚拙な罠らしいけど。」

「仕掛けられる時点で俺よりすげぇよ。俺出来ねぇもん。」

「どうやって学園に入ったんだ、コイツ…」

「師匠に教えてもらったところだけ覚えてた。」

「師匠みたいに厳しくやらないと覚えないタイプか。今度師匠に言っておくよ。」

「やめろよ!師匠が今以上に厳しくなったらどうするんだよ!」

「そのためだけど?」

「もしそうなったら、お前を絶対に許さない!」

「どこのヒーローだよ。」




「罠とかもあるけど、見つけるのも避けるのも簡単だし、計画する必要は無いな。」

「敵も飛び道具が加わったくらいでそんなに強くないし、これは楽勝かな?」



「あっという間に8層だ。これでホントに中級者レベルなのか?」

「そうだって教えてもらったんだけどな。」

2人は敵を瞬殺するため気づいていないが、飛び道具などの武器を持った敵と戦いながら罠を踏まないように戦うのは神経を使うため精神的に疲弊し、ケガを誘発するのだった。



「ホブゴブリンが出てきたから少し歯ごたえが出てきたね。」

「少しじゃまだ足りないぜ。」

「10層辺りから宝箱が出てくるんだってさ。運が良ければ9層でも見つけられるかもって。」

「何が入ってるんだ?」

「魔石がほとんどみたいだけど、マレに武器とか魔道具が入ってるんだって。」

「運試しってやつだな。」

「罠があるのもあるらしいから、かなりスリリングになるけどね。」

「そうか、俺たち鍵や罠を解除出来ないのか。」

「そうだよ。そんな能力無いからね。」

「魔法で壊すか。」

「適当に開けるとか言わなくてよかったよ。」

「そんなこと言わねえよ。まったく、俺を何だと思ってるんだ!」

「バカ」

「んだとてめぇ!」

「アホ、マヌケ」

「ぶち〇すぞ!ワレェ!」

「それはともかく。」

「おい!」

「あれ、宝箱だ。」

「え、本当だ。魔法でガワだけ壊すぜ!岩魔法«大岩落とし(ロックフォール)»」

「あ、バカ」

バキ!と大きな音を立てて宝箱は壊れたが、中の魔石も砕けていた。

「No〜〜〜!!」

「バカヤロウ!明らかにオーバキルじゃないか!」


フラスによる説教が数時間に渡って続いたという。

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