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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
6.5章 弟子たち
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170話 モンスターハウス

ゴブリンを狩り、荷物がズッシリと重くなったところで帰ることにした。

「これめっちゃ重いんだけど。」

「100匹くらい倒してるからね。」

「これでどれくらいの金額になるかだな。これでほとんど売れなかったら怒る。」

「俺も帰るね。というか違うダンジョンに行く。」



「全部で、10,100Gになります。」

「あ、そんなにもらえるんだ。」

受付嬢にお金を半分に分けてもらい、礼を言いながら帰る。


「一匹100Gなのか?思ったより稼げたな。」

「本当は一匹50Gみたいだけど、依頼を5000G分達成してたんだよ。」

「あれ、じゃあ100G多いのは?」

「ホブゴブリンだよ。アイツは150Gだからね。」

「そうなのか。それにしても、10,000Gと言えば、俺の1ヶ月の生活費とほぼ同額だぜ、明日も同じように稼げれば生きていける。」

「どんな生活してるんだ。平民でももっといい暮らししてるぞ。」

「早く宿に行こうぜ。」



宿が埋まらないようにとダンジョンに行く前に取っておいた部屋は二人部屋だが、圧迫感を感じない程度のちょうどいい広さだった。

「ここいい宿だな。下に居酒屋があるからすぐに飯も食えるし。」

「そうだね。休みが終わるまではここ借りてようか。」

「それは賛成だ。ちゃんと休まないといけないからな。」





翌日

「今日も稼ぐぞ!」

「気を引き締めないと、師匠に怒られるよ。」

「そ、そうだな。怒られたくはないからな。」

「俺たち師匠の名前出されると動きが止まるよね。」

「だって、怖いじゃん。」

「怖い、大声を出さないのにあの威圧感出せるのすごい。」

「ま、まあ、元気だして行こうぜ。」

「そ、そうだね。ハハハ」

「乾いてんなー。」

「うるさいよ。」




「今日は5層まで行く予定なんだよな?」

「そうだよ。とりあえずそこまで潜ってからどうするか考えよう。」




「ここが4層への階段か。ホブゴブリンがいればいいんだけどな。」

「瞬殺できるからね。そろそろホブゴブリンも出てくると思うけど、気をつけて行こう。」



「なんだよこれ!」

「あ〜、それモンスターハウスっていうトラップだね。」

「解説とかいらないから助けろよ!」

「それくらい一人で倒せるだろ?」

「広いところだったらな!狭いんだよ!」

「気をつけろって言ったのに聞かずに部屋に入るからだよ。」

「後で聞くから!」




「ゼェ、ゼェ、疲れた。精神的に疲れた。」

「まあ、ホブゴブリンを倒せたし、たくさん稼げたと思えば。」

「もうちょっと距離があればなー。」

「まだ言ってるのかい。驚いて飛び上がってたのは面白かったけど。」

「ヤメロ!あれは誰でも驚くって。」

「プクク。」

「てめぇ…覚えてろよ。」

「何のことかな?早く行かないと稼げないよ。」

「チッ、早く行くぞ!」

「アハハハハ!」

「まだ笑ってるのかよ!?」

「思い出し笑いだよ…プ、ブフォ!」

「コロス」

「落ち着いて!?」

仲がいいのか悪いのかよく分からない二人だった。

モンスターハウス・・・探索者が部屋に入るとたくさんの魔物が出現するトラップ。入口を塞ぐように出現するためかなり危険。

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