表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
1章 最強の転生者
18/502

18話 邪悪な気配

私たち家族とカレンの四人で昼食を食べていた時だった。

なに?この邪悪な気配は。この村に向かって来ている。

「皆家の外に出ないで下さい。」

「何かあったの?」

「後で説明します。」

そう言って外に出た私は、村の家全てに防御結界をかけた。


その後、獣のような姿をした魔族が現れた。

この魔族は前回戦った魔族よりも強い。

「この村に何をしに来たのでしょうか?」

「クク、観光さ色々な所を見て回りたくてね。ここが記念すべき最初の観光先ということさ。」

「この村には何もありませんよ。物好きですね。」

「何も無いが、人間はいるし、ジュイターを殺した強者がいるだろう?」

「…ああ、あなたが黒幕だったんですか。それとも他にいるんですか?」

ジュイターっていたな完全に忘れてた。

「俺は上位魔族グレイヒルだ、ジュイターには俺が復活するための魔力を集めさせていてね、やつが死んだから復活の予定が大幅に遅れてしまったのだ。その礼を今してやろう。」

「誰がそのジュイターを倒したのかも分からないのにですか。」

「ジュイターを殺したのはお前だろう?お前はジュイターの名前に反応したからな。」

「なかなか頭が切れるようですね。」

軽口を叩いた私たちは次の瞬間互いを殺すために動いた。

ガギン!!

剣と剣がぶつかる、体格で劣る私は押し負けるが、魔法を使い相手を吹き飛ばした。

ジリジリと近づき、また剣で戦う。

私たちは分かっているのだ、魔法を撃っても何の足止めにもならないと。


距離を置いた私たちは睨み合った、

「フハハハハ、これほどまで強いとは!俺の本気を出すに値する。喜んでむせび泣くがいい。」

「本気ですか。なら私も本気を出すとしましょう。」

本能出現(メタモルフォーゼ)!」

「魔技«超越強化»」

魔族は倍以上の大きさになった。

「ほほう、貴様の体内に流れる魔力の質が上がっているようだな。」

「あなたは魔力そのものが変質していますね。」


「グアアア、ダークブレス」

「雷足、我流抜刀術『刹那』」

パンと両足を打ちつけた私は構えた。

相手の攻撃が出た瞬間、私は本気で踏み込み、目にも止まらないスピードで魔法も魔族も切り裂いたのだった。


「グハァ、ここまでとは。覚えているがいい!」

血を流しながらそう言うが、私は逃がす気はない。

無属性魔法«魔力弾(マジックボール)»連射だ。

「グアアア!」

落ちていった場所に行ったが、魔族の姿は無かった。

どうやって逃げたのだろうか?


その後、家に戻った私は、村の皆に事の顛末を話した。

「魔族が来ていたなんて。」

「どんなやつだった?」

「角があって獣みたいに全身に毛が生えていました。かなり強い魔族でしたね。」

「逃げた方がいいんじゃないか?」

「メイよ、次も魔族はこの村に来ると思うかね?」

「来る可能性は低いと思いますが、絶対とは言いきれません。」

「なんだって!」

「じゃあ、ここも危ないってことか?」

「静まれ!魔族と出会う確率など、どこにいてもある。それよりも我らを救ったメイに感謝すべきではないか?」


あの後も会議は続いたが、どうすべきかは決まらなかった。

とりあえず私達が帰って辺境伯に報告するということになった。


「メイ、気をつけてね。いつでも帰ってらっしゃい。カレンちゃんもね。」

「うん、分かってる。」

「どうしてもって言うなら来てあげてもいいわ!」

「フフ」「クスクス」

「なんで笑うのよ!」

「それじゃあ行きましょうか。」

「じゃあね、メイ。なるべくはやく帰って来てね。」

母は私たちが見えなくなるまで手を振り続けていた。

少しの間しか入れなかったが、楽しかった。

また、ゆっくり話したいな。

魔族・・・人類に敵対する種族のこと、グレイヒルは獣人だった。

メタモルフォーゼ・・・獣人が使う強化形態。生存本能や闘争本能が強くなる。

ダークブレス・・・グレイヒルの必殺技。龍のものよりは弱いため、メイはなんの脅威も感じていなかった。

雷足・・・体に電気を流し、高速で移動で移動できるようになる魔法。足を打ちつけたのはメイのルーティンによるもの。

抜刀術『刹那』・・・高速で近づいて切る。というだけのシンプルな技だが、シンプル故に対策を立てにくい。

無属性魔法・・・属性を付けていなから無属性という名前の通りの魔法。この魔法には威力が低いという欠点もあるが、魔力の消費を抑えられるという利点もある。

無属性魔法«マジックボール»・・・魔力を球状にして打ち出す魔法。メイは魔力を多く使うことで威力を上げ、連射する事で広範囲を一気に制圧する事ができるようにしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ