表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
5章 研究都市の変人
145/502

137話 これも人生経験・・・多分

「放課後に演習場に来なさい。そこで勝負よ。」

「数日しか経ってないのに早かったですね。もう少し、時間がかかるとおもっていました。まあ、分かりました。」

「ルールは演習場で言うわ。不利だからって逃げられたら困るもの。」

「明らかにおかしなルール以外、文句は言いませんよ。」

「そう、今から謝り方でも考えてればいいんじゃない。」

「それはこちらのセリフだと言っておきましょう。」

その日は少し遠巻きに見られているだけで、何も起きなかった。

「おもしろくないですね。」

「何が?」

「張り合いがないんですよね。幼稚すぎて気にする方が難しいレベル。」

「イジメられたいの?」

「違いますよ。こういうのは嫌がらせをしてきた相手にやり返してスッキリするんですよ。私、まったく気にならないのでやり返すことがないんですよね。」

「知らないよ。私関係ないし。」

「もし、多対一だった場合はアリュールも参加させて多対多にしましょう。」

「なんで!?しかもそれは多対二じゃん。」

「気分ですけど何か?」

「大アリだよ!?メイちゃんって結構適当なところあるよね。」

「いやぁー照れますね。」

「褒めてないし。しかも真顔で言ってるじゃん。」



放課後になり

「じゃあアリュール、行きましょうか。」

「え、もしかしてホントに私を参加させるつもり?」

「フフフ」

「ちょっと!?ちゃんと答えて!?」



「逃げずに来たようね。」

「他の人はいないようですが、あなたが私と戦うんですか?」

「そんな訳ないじゃない。あなた、剣術に自信があるようだけど、魔法はどうかしら。私の方は助っ人を頼んだわ。入ってきて!」

入口からゾロゾロと20人ほどの男子生徒が入ってきた。

知らない顔もいるから、他クラスからも呼んだのか、よくやるよ。

「どう?この人数に勝てる?」

「ええ!決闘じゃないの!?」

「決闘よ。誰も1対1なんて言っていないもの。」

「ルールを聞きましょう。」

「まだ負けを認めないのね。」

「戦ってもいないのに負けを認めるとはどういうことでしょう?」

「そう、それがあなたの答えね。ルールは物理的な攻撃は禁止。それと殺したり、再起不能にするのも失格よ。後、負けた方は勝った方の要求を一度だけ呑むこと。」

「ルールはそれだけですか?」

「ええそうよ。」

「分かりました。聞こえましたか、先生。」

生徒が入ってきた入口とは逆側の入口からダニエル先生が入ってきた。

「聞こえたぞ。」

「な!?あなたチクったの!?」

「チクるなんておもしろくないことしませんよ。先生には立会人を頼んだんです。」

「そうだ。それに、双方が納得しているから俺が止める必要もない。危険だと判断しない限りは止めないから存分にやってくれ。」

「アリュールは先生と一緒に見ていてください。」

「私も参加させるなんて言わなくてよかったよ。」



「なあ、お前らさ。ホントにアイツと戦うのか?」

「なんですか。止めないって言ってたのに。」

「いや、そうだけど。お前らのため…いや、やめておくわ。これも人生経験だよな…多分。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ