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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
5章 研究都市の変人
124/502

117話 自信の無い少女

ちょっと短めです

「急いで来ましたけど、まだ試験会場開いてないんですね。」

「そうね。なんだか損した気分だわ。」

「アハハ。俺はここからは行けないので頑張ってください。」

「簡単に言ってくれますね。」

「他人事ですから。」

フラスは手を振り、何の心配もしていない顔で見送った。



試験は二日間ある。一日目が筆記試験で二日目が実技試験だ。

今日は一日目なので筆記試験を受ければ今日はおわりだ。

「たくさん人がいるわね。これみんな試験を受けに来てるのね。」

「本当に多いですね。ここから何人落とされるんでしょうか。」

「ちょっと怖いこと言わないでよ。」

カレンと雑談をしていると、カレンがメガネをかけた少女とぶつかった。

「キャッ」

「ああ!ごめんなさい、ごめんなさいぃぃ!」

「大丈夫だから、そんなに怖がらなくていいわ。」

「私みたいなのにも気を使わせてごめんなさい。」

「謝らないで、私はカレン。あなたは?」

「わ、私はアリュールと言います。」

「これからよろしくね。」

「は、はい。よろしくお願いします。」

「敬語はダメよ。普通に話してほしいわ。」

「わ、分かったよ。」

「嬉しいわ。」

満面の笑みを浮かべるカレンを見て、アリュールは少し目を見開いて、

「う、眩しい!」

「眩しい?」

「い、いえ、ナンデモナイデス。」

「こっちはメイよ。」

「メイです。どうぞよろしく。」

「メイさんか。よろしくね?そうだ、二人は受験番号は何番だった?」

「私は110番でしたね。」

「私は111番だったわ。」

「私は200番なので二人と離れちゃうね。」

「まぁ、終わった後みんなで集まればいいだけよ。」


「試験会場が開いたみたいですね。」

「緊張するわね。」

「……」

アリュールは何も言わずガタガタと震えていた。

「大丈夫なの!?」

「わ、私なんかが出来るのかな。」

「大丈夫ですよ。人生なんてものは案外どうにでもなりますから。」

「何、この妙な説得力は。」

「うう〜。とにかく頑張る。撃沈しないように祈ってて。」

「ええ、一緒に頑張りましょうね。」


泣くことにならないようにしっかりしなければ。

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