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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
5章 研究都市の変人
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116話 年上の弟子

「あ、あれ?」

「どうかしたの?」

神を名乗るあのエロジジイと話していたはずだが、いつの間にか神像の前にいたので少し驚いた。

「いえ、何もないですよ。」

「二人ともお祈りは終わったかな?」

「終わったわ。」

「私もです。」

本当は祈ってる暇なんてなかったけど。



「明日学園の試験があるだっけ?」

「そう聞いてますよ。」

「どんな試験なのかしら?剣術を見られたらどうしようもないわ。」

「剣術だけ見るということはないと思いますよ。魔法はどうなんですか?」

「サキに教えてもらって及第点は取れるようになったの。」

「それは試験が楽しみですね。」

サキは魔法が得意らしいので、及第点が取れるなら安心だろう。



翌日

「遂に今日が試験の日ね。緊張で昨日は眠れなかったわ。」

「リラックスしていきましょう。緊張のしすぎはよくありませんから。」

「メイはいいわよね。何されても満点合格できそうだもん。」

「さすがに満点は…」

「合格は否定しないのね。」

「カレンは今まで勉強頑張ってきたじゃないですか。何も問題ありませんよ。」

もし酷い点をとっても高位貴族の娘なので入学自体は認められるだろうが、言わぬが花というヤツだな。


緊張でガチガチになっているカレンを励ましながら学園まで行く。

学園に着くと既にたくさんの子供たちがいた。

周りを見渡していると、見知った顔が近づいてきた。

「お久しぶりです。カレン様、師匠。」

最年長の修学生だったフラスだ。

「久しぶりね。元気にしてた?」

「はい!元気一杯ですよ。」

「久しぶりですね。宿題は出来ましたか?」

「及第点くらいはいけると思いますけど。」

「まぁ、今はそんなことより、カレンが緊張してるので先輩として何か言ってあげてください。」

「そんなことって…。筆記試験は俺でも半分は取れる簡単なものですよ。一部今でも分からない激ムズ問題がありますけど、解けなくても問題ないので安心ですよ。」

「実技試験はどうなの?」

「実技も簡単ですよ。まだ本格的な戦闘訓練も受けていない子たちばかりなので簡単にしないと受かる人がいないんですよ。俺はちゃちな兵士よりも厳しい訓練をやってたので余裕でしたね。」

「強いと思う教官はいますか?」

「やっぱエリク教官ですかね。あの人は元Aランク冒険者で、今はあの人に勝つことを目標に頑張ってます。」

「フラスが勝てない相手ですか。」

「フラスはどれくらい強いの?」

「同じ学年なら負けることは無いです。他の学年はやったことないのでわからないでけど」

「フラスは優秀なのね。」

「元Aランクの冒険者ということはもしかして。」

「そうです、名誉貴族に授爵されています。」

「一代限りの貴族ということですか。」

「全然威張ってないから心配いりませんよ。」

「あ、こんな雑談してる場合ではありませんでした。早く試験の受付を済ませないと。」

「そうだった。迎えに来たのに忘れてた。会場はこっちです。」

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