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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
4章 大森林の遺物
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95話 木偶人形

中央の遺跡まで移動してきたのだが、

「ようやく着きましたね。」

『我よりも空を飛ぶスピードが速いだと…。』

「何ショック受けてるんですか。」

『だって、翼のある我よりも速いなんておかしいだろ!これだけは本当に納得いかん!』

「どうでもいいです。」

『これが勝者の余裕なのか…。』

「この遺跡地上部分が他の二つの倍以上ありますね。」

『ん?ああ、そうだ。地上部分は迷路になっている。出られなくなって餓死している者も多いぞ。後、魔法が使えないようになっている。』

「それは厄介ですね。」

『これは貴様でも攻略出来んだろう!』

「…なんだ。封じられるのは魔法だけですか。」

『何?』

暗黒術«影の目»

『なんで人間の貴様が暗黒術を使えるんだ!』

「いいですか。人間は暗黒術に適正がありませんが、訓練次第では使えないわけではないんですよ。」

『…はぁ、なんかもういいや。それで、その術はなんの効果があるのだ。』

「これは影を見通す術ですよ。」

『もっと具体的に。』

「どの道が正解か先に見に行かせました。」

『そんなのチートや!チーターやん!』

「事案が発生しそうな発言はやめてください。」

『今一瞬頭がトゲトゲの男の顔が…。』

「それ以上は本当にダメです。」


「探査が終わりましたね。」

『なんか疲れた…。』

「あなたは話してるだけじゃないですか。」

『ツッコミって体力使うんだぞ?』

「私に言われても。」

『誰のせいでこんなに疲れていると。』

「ハイハイ、私が悪うございました。」

『絶対思ってないだろう。』

「地下への道はこっちですね。」

『無視か!』


「やっぱりここにも罠はあるんですね。」

『当然だろう。大事なものがあるのだ。罠くらいないと不安だろうが。』

「確かに。ボスはロボット?」

『捨てられておった木偶を改良したのだ。元は魔力では動かなかったのだが、魔力で動くようにしたんだぞ。』

「無駄にすごいことやってますね。」

『無駄とはなんだ。あれは我の努力の結晶なのだぞ。』

「まぁ…これも弱かったですね。」

『コイツの体は魔法金属でできておるのだぞ。それを両断だと。』

「最後の鍵はこれですね。」

『我は悲しい。これにかけた時間はなんだったんだ。しかも、特殊な仕掛けを壊していくし。』

「まぁ、こういうこともありますよ。」

『貴様が言うな!』


『ようやく出できたな。』

「本体と会うのは久しぶりな気がしますね。」

『ふん。そんなことはどうでもいい。封印はこっちだ。ついてこい。』

「背中に乗せるとかしてくれないんですか〜。」

『誰がするか、貴様の方が速いだろうが。』

「スピード合わせるのは面倒じゃないですか。」

『知らんわ!勝手にせい!』

「怒らせちゃいましたね。反省反省。」

『早く来んか!』

「今行きます。」

魔法金属・・・金属が魔力と触れ合い変質した物。

魔道具には魔銀が最も魔力伝導率が高いが、希少なため魔銅が使われてることが多い。

装甲や武器には魔鋼が使われている。

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