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障害は個性ですか?  作者: mask
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不登校

「美緒、大丈夫?」

「……うん」

 相原 美緒は答えるが母から離れられない。

 彼女にとって学校は恐ろしい場所だからだ。

 中学二年生のときにエレベーターに閉じ込められた。

 暗闇、震動、密室、孤独。

 酸素が薄く感じた。

 汗が滝のように流れた。

 喉が痛いほど渇いた。

 心臓がバクバク煩い。

 音が遠くなっていく。


 無事に相原は救出されたが心の傷は深かった。

 

 電車の密室が恐怖になった。

 嘔吐した。


 人に囲まれることが恐怖になった。

 嘔吐した。


 人の視線が怖くなった。

 嘔吐した。


 家から出ることが怖くなった。

 ベットで布団を被ることで落ち着いた。


 両親は彼女を辛さを知ってか無理に学校に行かせることはなかった。

 だけどそれが可能なのは中学校まで。

 対人関係の悩みで不登校の相原に中卒で働くのは不可能だった。

 だからといって公立の高校に進学するのも難しい。

 今では通信制の学校もあるので相原はそこを選ぶ予定だった。

 しかし、両親は定時制でも良いから相原に学校に通って欲しかった。

 このままでは娘である相原が誰とも関わらずに過ごしてしまうのではないと危惧したからだ。

 両親は相原を説得するために彼女に合う学校を探し、そして見つけ出した。

 私立ではあるが相原でも目指せるかもしれない学校。


 相原は《私立白鷺学園》の校門に立っていた。

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