01
さて……目をつむったと思ったらさっそく景色が変わってた。ここが異世界か。
「さて異世界か……」
さっそくイスが説明をする。
「ここは楓さまのダンジョンの広場になります。では早速運営の仕方をお教えいたしますね。」
「まって!これを誰かに押し付けることはできる?」
「ええできますよ?ですがその前に軽く説明だけさせてください。まずステータスを開いてください。ステータスといえば大丈夫ですよ。」
「ステータス」
目の前に青い半透明のウィンドウが開いた。ゲームっぽいな。
名前 レイジー
愛称 カエデ
種族 怠惰の悪魔 ダンジョンマスター
加護 ベルフェゴールの加護
Lv 1
HP 10000
MP 1000
ATX 100
DEF 10000
MAT 1000
MDF 10000
AGB 100
LUK 10
スキル
ダンジョン管理 快眠LV9 誘眠LV1 怠惰の領域LV1
称号
怠惰に魅入られし者 元人間 堕落の王
いつのまにやら名前がレイジーになって僕は、人間をやめてたらしい。
「まぁ人型の悪魔になってるとおもいますが寿命が延びてスペックが上がって怠惰に磨きがかかったとでも思っておけば大丈夫ですよ。ちなみにベル様の加護を受けると堕落の王の称号が、そして怠惰のスキルが怠惰の領域です。これは簡単に言うならこの世のすべてを怠惰にさせるスキルです。あとで使って確かめてみてください。」
「わかりました。」
「ダンジョン運営はほかの方に任せても構いません。がDDPの貯め方は教えておきますね。DDPはダンジョンないで怠惰にしてると1時間を気に総計が加算されます。ほかにもダンジョンで死んだ者の肉体を回収することでPを得られます。つまりたんきでPが欲しいならダンジョンで侵入者を殺せばいいですし。長期的にPが欲しいなら侵入者を怠惰にさせればいいわけですね。」
「うん。なんとなくはわかりました。」
「そして力を蓄えていただいて侵攻してきた勇者陣を倒せば勝ちです。相手側にせめてもいいですがしないですよね?」
「多分ね。」
むろん進行をまつよりもつぶしに行った方が眠れるならつぶしに行くけどね。
「そしてウィンドウを閉じるならクローズど行っていただければ閉じます。個別に落としたい場合はステータスクローズで大丈夫です。」
「それで押し付けるにはどうすればいい?」
「召喚で条件を指定して運営する者を召喚すれば行けます。ただDDP……堕落ダンジョンポイントがたまってなければいけませんが。とりあえず、メニューといえば開くのでメニューを開いていただけますか?」
「メニュー」
目の前に青い半透明のウィンドウが開いた。ゲームっぽいな。項目は……
ダンジョン管理
ユニット管理
DDPショップ
DDP収支
その他
設定
の6項目だ。わかりやすいな。画面上部にDDPが書いてある。現在端数切捨てで14万DDPか。おおいのかわからんな。
「14万DDPあるっぽいです。」
「結構ありますね・・・さすがに堕落の悪魔に見いだされるだけはありますよ。そしたらユニット管理を選んでもらえますか?そこにあるユニット検索で条件を入れてもらえれば一覧が出ますよ。」
言われた通りに項目を操作する。
「あぁ……ダンジョン運営とかその先々とか考慮してどのくらいのポイントが予算?」
「そうですね、テール?」
今まで存在感がなかった二人?の片割れのクマのテールに呼びかける。
「んー4万Pくらいは最大でも使ってもらっても大丈夫だと思いますよ。初期投資って結構大切ですし。ですから人件費に4万Pダンジョンに10万Pくらいでいいと思います。」
んーとりあえず条件で出してみるか。
「検索条件 勇者を憎んでる人」
結果 12人が該当しました。
その中のめぼしいのはこの二人か
勇者の奴隷 1万P
魔王 10億P
「……魔王って人なんですか?」
「元人ですね。かなり強い人間だったんですが前回の戦いの時に恋人の魔族を魔族ってだけでぬっ殺した勇者への復讐心から魔王に成り上がった人なので」
「……なるほど」
にしても現状のラインナップだと憎んでるやつは12人かさす勇。何億もいるのかは知らないけどかなりの人類の割合の中の12人か善良だねぇ。予算内だしこの奴隷は召喚しよう。そうしよう。