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第九話 狙われている

僕は刀を構える。


「神速の力を我に…速攻性動作(クイックモーション)


優人がそう言葉に出すと、ニヤリと笑う。


何がおかしいんだ…?


そう思った瞬間だった。


優人がこちらへ攻撃を仕掛ける様子だったので身構えていたのだが一瞬で見失う。


どこいった!?


「いっ…ぁぁっ!!」


突如背中に痛みが走る。


今まで感じた事のない尋常じゃない痛み。


「遅いよー?兄貴?」


え…?


後ろ…に…?


『アキト…』


「リー…ト…?」


『危ない…逃げて…』


「ごめん…もう…動けな…いん…だ…」


「これで終わりだ…!」


いきなり目の前に現れた優人が僕に言う。


…終わり…だ


突風(スコール)!」


優人の声が聞こえたと同時に他の声も聞こえた。


「うぁっ!」


何かにより僕に剣を降り下ろそうとしていた優人は飛ばされた。


唱えた人物は…


「なんでこんなことするのっ!」


シオリだった。


「…邪魔だ…」


消えたと思った瞬間シオリの後ろに立っていた。


「やめ…ろ…ぉ…」


言った時には遅く、剣は降り下ろされた後だった。


「っちぃ!また邪魔しやがって…!」


「いったぁぃ…」


「いきなりすまん。私でもさっきのは少し間に合わなかったから突風(スコール)唱えさせてもらった。」


ヨルがシオリを飛ばして助けたようだった。


「お前らぁぁぁぁぁっっ!!」


今度はヨルの目の前にいきなり現れる。


がヨルも優人の後ろへと回り込んでいた。


「一分か…魔力を全て使ってこの時間って事は…」


「な…にを」


優人が焦っている。


「もう速攻性動作(クイックモーション)どころか他の魔法も使えないんだろ?分かるさ、その位。はい副作用。」


ヨルが言う。


「ぅ…頭…が…なんだ…これ…!お前っ…!なに…を…」


「私は何もしていない。お前の魔力が切れただけだ。」


優人が頭を抱えて苦痛な表情をする。


「ま…だ…兄貴をっ…アキトをぉぉっ…っつ…ぁ…!」


「ヨルさん…アイツは…優人はどうなってるの?」


そう質問すると優しく答えてくれる。


「魔力枯渇の副作用だよ」


「魔力…?枯渇…?」


「ああ…魔力は血液のように流れる物質…と考えてもらって良いだろう。そして魔法。つまりさっきの風を作り出し、敵を飛ばす魔法や炎を作り出し敵を焼くものなどの事だな。それを使うために必要なものが魔力なんだ。」


つまり魔法を使うのに魔力が必要ってこと…か。


「そして魔法を使用し過ぎて体内の魔力がなくなると枯渇状態。つまり魔力が少しも残っていない状態になる。その副作用で頭に残っていなければならないハズの魔力がなくなってしまうため、激しい頭痛に襲われてしまうんだ。」


なんで痛くなるんだろう…?というか魔力って体にあるものなんだ。


「それより…」


「あ、優人の事はそれ扱いなんですね」


「背中の傷が塞がっているが、平気なのか?」


「あ…」


痛みが退いたと思ったら傷がなくなっていたんだ。


『精霊と…契約…加護で…自然に治る…』


自然って速すぎるでしょっ!


一分で背中の傷が治るとか速すぎるよ!


『深く…無かった…ただ…感覚…マヒする…毒に…犯されてた…』


それで少しの間、動けなかったんだ…


「アキトっ!大丈夫!?」


「兄ちゃん!」


シオリとケリックが駆け寄ってきた。


「うん…大丈夫だよ」


「アイツは…どうするの?」


そう言ってケリックが優人を指差す。


「…話合うよ」


そう言い残して僕は優人に近寄る。


「…なぁ…優人…」


「…っ!来るなぁっ!」


辛そうに立ち、大声で叫ぶ


「神様…しくじった…一度…戻りたい…っく…」


「お…い、優人…」


辛かった表情が一気に変わり、すぐに怒りのこもった表情で睨み付けてくる。


「兄貴の…てめぇのせいで…っ!次に会う時には…てめぇの命を奪ってやるよっ!」


「なっ!」


優人が光り、まるで消えるようにいなくなった。


「…せっかく…会えたと思ったら…」


僕がそう呟いた。


「…神の…刺客…か…迂闊だった。」


ヨルが何かを言う。


「アキト…」


「兄ちゃん…」


シオリとケリックは心配そうにアキトを見つめていた。


僕が優人に何をしたんだ…?


アイツの事はよく知っている…


短気だけど根は優しくて…僕をいつも元気づけてくれた。


その優人が僕を本気で殺そうとしたなんて…


いや…そもそもなんで優人はここにいた?


僕の元いた世界からこっちへきた事になる。


なぜ?


どうやって?


神様…?


なぜ最後にそう言った?


仮定は出せるけれど確実にそうとは言えなかった。


でももしも…神様がいたなら…いるのなら…


僕は…神様に…狙われてる…!


その仮定は…外れて欲しかった。

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