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第七十四話 ヒカリ

連続投稿をしてみた!w

兵士に盗賊らを渡した後、掃除をした。

盗賊の汚物などの掃除で気が退けたけど、アカリさんも嫌そうだったし、やるしかなかった…

結果、終わったのが7:00くらい。


「それにしても、よく耐えれましたね。声も出さずに」

「…へ?」

「さっきのマスターの技です」


唐突で何を言ったのかは一瞬分からなかったけれど、さっきのアスタさんの攻撃みたいだ。


「声は漏らしましたよ…痛くて…」

「それだけで済んだのですから凄いですよー…私なんか初めてああなった時、数秒で失神して……」


…それから先言わなくなった


「失神して…?」

「…何でもないです!」


…アカリさんの顔が赤い

…言いたくない事なんだろうなぁ


「でもさっきの技、アカリさん平気でしたよね?」

「慣れましたよ。手加減のはですけど」


慣れた…

どれだけ受けてるんだ…


「…本気で撃ったらどうなります?」

「マスターが本気ですと…城が危ないですね…」


…国一個丸々滅ぼせそうで怖い…

って本気だから滅多に使わないだろうなぁ


「それにマスター本人が耐えきれないと思いますし」

「そんなのやって無事なら尚怖いよ」


確かに城まで壊すとなると体がもたないのは頷ける。


「…おはようございます」


ん?

階段から誰か降りてきた…


「あ、交代ね…今日は宜しくねー」

「はい、分かりました」


アカリさんは黄色い髪の女性に言うと、階段を上がっていった。


「あ、貴方がアキさんですね?噂はお聞きしております。」

「貴女は…?」


分からないので聞いてみる。


「あ…これは失礼致しました。私、冒険者ギルドの受付孃、ヒカリ・ヒカルと申します。これから何卒宜しく申し上げます。」


ヒカリと名乗った少女は深々とお辞儀をしている。

かなり丁寧なひとのようだ。


黄色い縦ロールの髪で顔は少し幼いようにも見える。

つり目で整った顔立ちでいて、普通に可愛い…?のかな?

そういうの気にしてないから分からないや…

背が僕より少し低い。

どこかの貴族のお嬢様みたいな印象の人。

服はアカリさんとほぼ同じ、受付孃の服。

アカリさんは赤いメイド服のようなそんな感じの服を着ていたけれどヒカリさんは青色のものだ。


「よろしくお願いします。」


この人も、アスタさんの攻撃をものともしなさそうだなぁ…


「…アキ様は何か御用がおありですか?」

「…今はないかなぁ…」

「そうですか。失礼致しました。」


すっごく堅い。

もう少し砕けてもいいと思うのに…

って知らない人だからしょうがないか。


「そういえば、アカリさんとヒカリさんって姉妹?」


ふとどちらも姓にヒカルとついていることを思い出して聞いてみる。


「…はい、お姉様がアカリです。」

「へぇ…」


どことなく似てるなぁ雰囲気とか…

アカリさんは瞳が大きくて垂れ目だった。

ヒカリさんは少し小さめでつり目だけど。


「…どうかなされました?」

「い、いや…」


雰囲気は似てるけれども!

性格は違うなぁ…


そんな事を考えながら僕は長椅子に座る。



…しばらく沈黙が続いて、一人の男が冒険者ギルドに駆け込んできた。


「はぁ…はぁ…!」

「こちら、冒険者ギルドです。何か御用がおありでしょうか?」

「ここが冒険者ギルドだよな!?頼めばなんでもやるんだよな!?」

「は、はい…ギルドの者が依頼を受ければですけれど…」

「緊急なんだ!頼むッ!」

「お、落ち着いてください…」


やり取りを見ていると、男が安堵して立ち去っていった。

…きっと交渉が成立したのだろう。


「よいしょ…えい!っ…ととと…えいっ!」


…何してるんだあれ…

受付カウンターの後ろの壁の板に紙を貼り付けようとしているみたいだ。

…少し背丈が足りずにジャンプしている。


「えいっ!…えい…!…………えいっ……!」


なんだろう…

どんどんかすれた声に変わっていってる…


「…ひっぐ…私…一人で出来るもん……!」


…泣いてる!?

一人でって…

いつもは一人じゃなかったり?

…うーん?

取りあえず、これ手伝った方がいいかな…


「あの…ヒカリさん、手伝いますよ」

「ふぇ…?」


涙目でこちらを振り向いた。

涙の跡がある…


「いいの…?」

「いいですよ…」


…しっかりとしてるようにみえて打たれ弱いんだなぁ

そんな事を考えながらカウンター裏へいき、板に紙を貼りつけた。


「あ、ありがとうございました!」

「う、うん」


泣いてる人を見てほっとけるわけないしね…

まぁ、予想外だったけれど


「…いつもはお姉様が手伝って下さるんですけれど、いつまでも頼ってばかりじゃ駄目って思いまして…」

「…てか背的に高さ足りないならイスとか使おうか」

「…そ、そうですよね…次から気をつけます…」


僕はヒカリとのやり取りを終えると、さっきの長椅子の所に座る。

シオリが起きてくるまでヒマだしね…

そう思って黙って座っていたけれど、今度はヒカリから色々質問攻めにあった。

どこから来たのかとか、武器はなに使ってるのだとか

どんな魔法が使えるのとか



そんなやり取りをしてると、上から誰かが降りてくる。


「あら、アキ!まだ寝てたのかと思ってた…」

「起きてるよ3:30くらいから」


シオリだった。

うん、シオリもきたし、依頼の方を見ようか。

そういえば、さっきの慌ててた人の依頼ってなんだろう…


「ヒカリさん、さっきの人の依頼ってなんですか?」

「ここからでも見えますよ?」


…あ、ホントだ。

見えた。


「…シャドーピープル討伐…?ランクは…Bって…高いね」

「はい、この町に入り込んでしまっているようです。」

「だから慌ててたんだ…」


しかもこの町に魔物かぁ…

それは慌てるよね


「シャドーピープル?」


シオリが疑問を口にする。


「体が影という実体のない魔物です。人を襲うので、早急に対処しなければいけません。」

「…兵士に頼めばいいんじゃないかって思った」

「この国の兵士では少し心もとないですね」


…ぶっちゃけると弱いってか


「だけどBじゃ受けれないな…他の依頼探そう…」

「そうですか…」


若干ヒカリがガッカリしている。


「これなんかいいんじゃない?」


シオリが依頼板から紙を持ってくる。


『ワイルドキャトルの討伐

料理用の肉が足らなくてよ、歯応えバッチリの肉がほしいんだ。つーことでこいつを5匹丸ごと仕留めて調理させてくれ?ちなみにこいつは水の国の大陸にいるからな?

報酬金1400シルド

ランクE

依頼主 とある料理人』


依頼主のとこ雑でしょ…


「…魔物討伐かぁ…少しでも経験しとかないと…」

「私たちには経験が必要だもんね!」


そう話し合い、ヒカリさんにこの依頼を受けると言い、僕らはワイルドキャトルとはどのようなものかの写真?かな?

見せてもらい、水の国へと向かった…

アキト「ワイルドキャトルかぁ…」


シオリ「ツノに当たったら痛そうね…」


アキト「確かに…ケガしないように動こう」


シオリ「そうね!」

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