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呪われた帝国騎士と異世界の商人  作者: 江本マシメサ
番外編「嫁きおくれた帝国術士と異世界の迷宮」
31/33

五話「第三層・彼と彼女のカテドラル」

 一層目、二層目と同じように石の階段を下りて行けば、途中に次の層を表す文字が刻まれている。

 モトイは三層目の壁にある一文を読むなり、脱力したかのように項垂れた。


「何て書いてあるのよ」

仕様しょうも無い…本当に」

「は?」


 それは個人の落書きのようにも見え、他に文字があるのではと思い探したが、石壁からは最初に見つけた一文しか発見できなかった。


 --フィルフィンは、俺の嫁!!!!


 読み上げるのも馬鹿馬鹿しくてモトイは何も言わずにそのまま階段を下りていく。

 石の扉を開くとそこはまたしても室内だった。


「全く、どうなっているのよ。むちゃくちゃだわ」

「まるで異世界ですね。こんなのが遺跡として存在するなんて」

「……」

 

 場所の統一感はおろか文明や時代・世界までもがばらばらで、この地の意味を示す碑文の存在すらない出鱈目デタラメな空間だとモトイは考える。


「しかし、ここは…」


 目の前に広がる光景は広大な美しいステンドグラスが煌めく教会で、無人にも関わらず正面に鎮座するパイプオルガンからは神への信仰と賛美を意味する音色が奏でられていた。


「ルティーナ大国の大聖堂ね」

「やはりそうでしたか」


 ステンドグラスにはルティーナを象徴する一角獣と乙女が描かれており、地上から天上まで400mにも及ぶ大国の歴史が刻まれた彩りのガラスは見る者をただただ圧倒する。

 眼前の神秘的で華美な雰囲気に魅了されていたモトイだったが、大切な事を思い出し声をあげる。


「ーーああッ!!!!」

「なによ」

「セッセリカさんが居ない!!!!」

「さっきからずっとじゃない」


 来た道を帰ろうと振り返ったが、入って来た石の扉は無く、代わりに細かい細工が彫られた大きな二枚扉があった。

 気が動転したモトイは取っ手を引き扉を開くが、赤い絨毯が敷かれた廊下があるだけで、イリアたちが下りてきた石の階段は無い。


「たっ隊長、どうしましょう…前の階層にセリカさんを、置き去りにしてきてしまい、まし」

「落ち着きなさい。見苦しい」

「しかし!!」


 うろたえるモトイの肩で仄かに青白く光る魔方陣をイリアは指差す。それは先ほど霧の中で仲間同士識別出来るように施した魔術で、対象の魔力を読み取りながら反応する仕組みになっていた。近く居る場合は赤く光り、遠くにいる場合は青白く光る代物で、反応がある事からタミアの生存は確認できた。


「一応生きてはいるみたいね」

「そう、ですね…」

「来た道は戻れないみたいだからこのまま先に進むしかないわ」

「…セリカさんを待ちませんか?」

「少しだけよ」


 タミアを待つという提案は却下されると思っていたが、イリアは案外すんなりモトイの意見を聞き入れてくれた。


「やっぱり足手まといになるじゃないの。あのオッサン」

「タミア・セリカさんですよ。いい加減覚えてください」

「オッサンにオッサンと呼んで何がわるいのかしら?」

「…オッサンって言っても、隊長とあまり歳変わらな…」


 イリアの発言に突っ込みを入れた瞬間、モトイは先ほど見た鬼婆よりも険しい顔で睨まれる。前の階層に居た白いたぬきみたいに「ぎゃあああああああ!!!!こーわーいいいいいいい!!!!」と叫びたくなったが、大人なのでぐっと我慢をした。


「潮時ね」


 10分その場で待機していたがもう待てないらしい。イリアは相変わらずな短気を発揮してモトイに先を歩く様命じる。


「しかし先に進むって、ここは聖堂の最深部ですよね」


 これより先がない以上、進むべきは背後にある二枚扉から先で、建物の最深部から入り口に戻るという不思議な道筋に疑問を感じたが、この迷宮自体がおかしな造りなのでモトイは気にするのを止める。

 扉の取っ手に手をかけ、引いた瞬間に茶色い小さなものが光の速さで二人の目の前を通過していった。


『きゃああああああああああ!!!!』


 茶色い小鳥ほどの大きさの物体は悲鳴をあげながら、祝祭壇の方へと飛んで行く。


「何です、あれ」

「精霊」

「は?」


 間の抜けた返事を返す部下と、思いも寄らぬ存在の登場にイリアは舌打ちをする。しかしながら現れたのは精霊だけではなかった。


「ーーーィィィィィンンンンン!!!!」

「またなんか声が」


 一足先に異変に気がついたイリアはモトイの腕を引き、扉の前から退避させる。その10秒後に聖堂へと飛び込んで来た何者かが勢い良く扉を開き、乱暴に開かれた扉は壁に当たって激しい音をたてる。

 あのまま扉の前に居たらモトイは煎餅になっていたであろう事を想像して、ゾッとしながらイリアに礼を言った。


「フィルフィーーーーン!!!!」


 走りながら現れ、雄たけびをあげたのは緋色の司祭服に身を包んだ男だった。銀の髪は短く刈られ聖職者らしい髪型だったが、精悍な顔立ちをしていた為に頭に被る円柱形の帽子が全く似合っていない。

 鮮やかな聖堂の内部に居ても見劣りしない法衣は美しい布と刺繍で彩られ、その衣装を纏う男の体は神に殉ずる者らしからぬ、がっしりとした体つきをしていた。鎧を着て剣を握っていれば完璧な騎士が出来上がるだろう。

 行き止まりで逃げ場所が無くなっていた茶色い精霊は、悲鳴をあげながら祭壇の周りをぐるぐると回りながら逃げ纏う。迫り来る司祭は肩から腰の辺りまである袈裟をバタバタとはためかせ、精霊の名を叫びながら追いかけていた。

 逃げ場を完全に失った精霊ことフィルフィンは扉の前まで戻り、近くにいたモトイを盾にする様に隠れた。


「え?」

「フィルフィン!!何故、…逃げるん、だ?」


 困惑するモトイを無視して司祭と精霊の会話は進む。


『そんな勢いよくはあはあ言いながら追ってきたら誰だって逃げるわ!』

「はぁはぁ言って、るのは、全力で走った、からで…決して興奮を、している訳、では」

『近寄らないで!!』

「フィー、大丈夫だ、何もしない。何もしないから」


 司祭の男は説得力の無い事を言いながら、荒い息遣いでフィルフィンが隠れるモトイのもとへとじりじり近づいて来る。司祭と顔見知りの精霊でさえ逃げ纏うほどの恐ろしさを感じている訳で、モトイも同じく恐慌状態に陥っていた。


「何故、君はフィルフィンを、隠す!!」


 司祭がモトイに手を伸ばそうとしたその刹那、一筋の稲妻が音も無く司祭の頬のすぐ傍を駆け抜けた。


「近づかないで。次は当てるわ」

「ーー!!詩歌を破棄した魔術か!?」

「さあ、どうかしら?」


 司祭の男はイリアとモトイから距離をとり、自らも脇に抱えていた宝飾過多な〈司祭杖パストラルステッキ〉を構えた。


『ねえ、あの女の人何者なの?詠唱破棄で魔術を放つなんて聞いた事ないわ』


 精霊がモトイの耳元で囁きかける。

 フィルフィンと呼ばれる精霊は小鳥ほどの大きさで全体的に土色で、地味な存在だった。

 背中から生える羽は枯れ葉みたいに茶色い。羽音も無く羽ばたくその羽は穴だらけで損傷も激しかった。今にも朽ちてしまいそうな羽が気になったモトイはついつい視線がそちらへと向いてしまう。


『ねえ、聞いてるの?』

「え?ああ、隊長の事ですか」

『そう、あのおっかない顔した赤髪の人!』


 イリアの周囲には展開された魔方陣がいくつも浮かび上がり、狙いは全て司祭に向かっていた。

 先ほど放った魔術も消失する事無く、司祭の背後で跳ね回っている。


『瞳から魔力を感じる…』

「……」


 イリア・サーフの左目は精霊から贈られた魅了の魔眼だったが、右目は人工的に作った魔眼だった。

 聞けば誰もが彼女の研究とその結果を<狂気の沙汰>だと言うだろう。

 イリアは通常手先などにある魔力の源を瞳まで移動させるのに成功をし、世界ではじめて人工の魔眼を作り出すことに成功した。

 彼女の眼球と瞼の裏には数億もの呪文が刻まれており、任意によって魔力を呪文に流し込み、瞬きをする際の摩擦によって魔術が成立する仕組みを実現させた。故にイリアの魔術には詠唱が不要だったのだ。

 しかし良いことばかりでなく、魔術が及ぶ範囲はイリア自身の瞳に映るものと限定され、左目は前髪で覆っている為普通の人よりも視界は狭い。一対一の戦闘なら負ける事はないが、複数の相手に対して戦う際に不利という弱点もあった。

 

『あの人は何者なの?精霊の持つ魔眼とは少し違うわ…』


 フィルフィンの呟きにモトイは答えることができなかった。


 依然として司祭とイリアのにらみ合いは続いていた。


「あんた、なんであんなどこにでもいる森の精霊を追い掛け回していたのよ」

「フィルフィンはどこにでもいる精霊ではない!!」

「あの子枯れ葉精霊でしょ?」

「枯れ葉ではなく秋の精霊だ」


 秋の精霊とは森に複数存在する精霊で、夏の葉を枯らしたり、木から葉を落としたりなど季節に秋を運ぶのを仕事とする森の住人だ。

 フィルフィンも秋の精霊にあたる。特別に珍しくもないものを熱心に追い掛け回す司祭をイリアは怪訝な表情で睨みつけた。


「春とか冬の精霊は見た目が綺麗だし収集する人もいるけど、あんな地味な茶色い精霊を好んで追い掛け回す人なんてはじめてだわ」

「何を言っているんだ。フィルフィンの美しさは見た目ではない!!」

『アスララ!恥ずかしいからそれ以上喋らないで!!』


 今まで司祭の男を無視していたフィルフィンが声を掛ける。


「フィルフィン、俺は君の見た目が地味だとか思っている訳ではないぞ!ーーその茶色いカサカサとしていて、素早く動く様はとても可愛らしく思って」

『別の生き物を想像するからやめて!!』


 アスララと呼ばれた司祭をどこかで見かけた気がしてモトイはスキル眼鏡を掛けた。


 ◇アスララ・ララ

 

 ルティーナ大国の司祭。ララ家の残念三兄弟の次男。


 class:司祭

 LV:57

 HP:9999/9999

 MP:3000/3000

 age:28


「あの人はララ家の…」

「ーー君、面白いものを持っているね」

「え?」


 モトイが顔を上げた時には司祭、アスララの屈強な体が目の前に迫っていた。


「!!」


 そしてすぐさま腕を取り背負い投げられ、モトイの体は宙を舞う。

 その間に数回にも渡ってイリアの魔術が撃ち込まれていたが、アスララはその雷撃をすべて司祭杖で受け止め、吸収していた。 

 床に激しく叩きつけられたモトイを確認しながら、イリアは本日何回目かも分からない舌打ちをし、両手で優しく精霊を包み込み、幸せそうに微笑む司祭に本気の殺意を向けた。


 周りに展開された黄色い魔方陣は消え去り、今度は赤い魔方陣が浮き出てくる。

 アスララは司祭杖を床に置き、地面に片膝を付いてフィルフィンを見つめ、衝撃の告白をする。


「フィルフィン!結婚してくれ」

『は?…ちょ、アスララ本気で言ってるの?馬鹿じゃない!?』

「本気だ!俺は君と結婚する為に聖職者になったんだ」

『結婚の事じゃないわよ!!後ろ!後ろ見なさい、あの炎は貴方の権杖も吸収できないわよ』

「!?」 


 背後に浮かび上がった巨大な魔方陣にアスララは驚愕をする。


「…そんなものを放ったら、自分はおろかこの建物までも吹き飛ばしてしまうぞ」

「言ったでしょ、動いたら殺す、と」


 蛇と狼のにらみ合いは長く続くのではとフィルフィンははらはらしていたが、突然巨大な魔方陣はグニャリと曲がり、消失してしまった。


「早く逃げてください!!」


 イリアの腰を抱き、右目を手で隠しながらモトイは叫ぶ。弾かれたようにアスララは立ち上がると、開かれたままになっていた扉の向こうへと走って行った。

 走り去るアスララの姿が見えなくなると、モトイは安堵のため息を漏らす。


「よかった…」

「……」

「あ、すいません」


 モトイはイリアから離れるが、あまりにも大人しい様子を不思議に思い顔を覗き込むが、眼前にあったのは黄色い魔方陣だった。


「ーーっ!!危ねえ」


 魔方陣から放たれた猫の形をした雷撃を、モトイは間一髪で避ける。


「何するんですか隊長!!」

「……なんで、私が悪役扱いなのよ」

「紛うこと無き悪役だったじゃないですか!!」

「はあ!?」


 猫の形をした魔術は軽やかな足取りでモトイを襲い続ける。この先は行き止まりだったが、アスララが逃げた方に行く訳にも行かなかったので、祭壇のある方に向かうしかなかった。

 雷猫らいびょうは体を屈ませ、距離を一気に詰めようと跳躍する。モトイもぎりぎりまで雷猫を呼び寄せてから、手のひらに書いていた魔術を展開し、襲い来る雷撃から身を守った。

 しかしイリアの魔術は簡単に消失することも無く、防ぐのが無理だとモトイは判断し、身を後方へと投げ出した。

 展開された魔方陣と雷猫はその場で爆発を引き起こして消失する。


「……」


 爆発で祭壇は粉砕され、跡形も無くなっていた。

 

「……気は、済みましたか?」

「そうね」


 イリアは床に伏すモトイの腕を取ると力任せに引き、立たせた。


「幸運だわ」

「?」


 破壊された祭壇のあった場所には穴があいており、覗き込めば次の層へ繋がる螺旋階段が見えていた。


 

<戦果>


司祭杖(一定の魔術を吸収)


<解説>


「フィルフィーーーーン!!!!」の発音は「ミキティーーーー!!!!」と同じです。


<おまけ>


以前短編で書いたアスララとフイルフィンの話です。興味がある方はどうぞ!


小話『司祭と精霊の結婚』


「うおおおおおおフィイイイイイイー!!!!!!!!」

「きゃああああああ」


 緋色の司祭の服を着た筋肉質で眼鏡をかけた男が森の中を全力で走っていた。追いかけているのは小鳥サイズの四枚の羽根が生えた小さな女性だった。




 彼女は森の精霊の眷族、名前はフィルフィン。何故か顔見知りの司祭に全力で追いかけられていた。


「はうん!」


 フィルフィンの逃走を止めたのは木の枝だった。羽根が引っかかって動けない。


「フィルフィン、何故逃げるんだ!」


 遂に司祭に追いつかれてしまう。が、彼はフィルフィンに触れる事は出来ない。


「急に雄叫び上げながら走ってきたら逃げるに決まっているじゃない!」


 抗議の声をあげるフィルフィンを司祭の男は愛おしそうに見つめた。


「すまない、嬉しくて…やっとフィルフィンとの結婚の許しが出たんだ…これで君をぺろ」

「嫌ッ!」

「まだ全部言ってないのに…」

「ぺろまで言ったら充分伝わるわ!そんな事許さないんだから」


 精霊及び眷族との結婚は神職についた神官のみ許されていた。


「アスララ、私とあなたでは体の大きさも違うし、寿命も違うわ。私はもう長くて二年ちょっとしか生きられないの」


 フィルフィンは精霊ではなくあくまでも力を少しだけ分け与えられた眷族に過ぎなかった。森にはフィルフィンの様な 眷族が沢山生まれ、精霊の力がなくなれば死んでいった。それは森の中では普通の事だと語る。彼女にはもうほとんど精霊の力は残っておらず静かに死を迎えるのを待っている状態だった。


「大丈夫だよフィルフィン。君は俺の眷族になればいい!」

「何、言ってるの?」

「黙っていたが俺の生家であるララ家は大精霊の末裔なんだ。だからフィーに力を与える事が可能なんだよ!」

「そんな事が…」


 司祭の男、アスララ・ララは手にしていた権杖を振るう、フィルフィンは光に包まれ気がつけば全身に力を感じていた。彼女は生まれて初めて実体を得たのだ。

 ボロボロだった羽根は生え代わり体中に生気がみなぎっていた。


「フィルフィン、結婚しよう!!」


****


「結婚したそうだな」

 不機嫌な声色でアスララに喋りかけるのは、この国の宰相であり目の前の「脳筋司祭」の兄であるハイラス・ララだった。つい先日婚約者に逃げられたばかりで機嫌がすこぶる悪い。しかし彼は「陰険宰相」としても有名でツンケンしているのはいつもの事だったりする。ちなみに彼らには年の離れた妹が居て彼女も「怪力侍女」という不名誉な名を馳せていた。


「やっと上から許しが出てね、妻を紹介するよ、フィー、フィルフィン!」


 返事は無い。フィルフィンはアスララの近くに居ないと実体化出来ない為、基本的には彼のそばに居た。


「あれ…」


 ポケットやら帽子やら探すが妻を見つける事が出来なかった。


「仕方ない。」


 アスララは権杖を振るいフィルフィンの召喚をする。来ない。


「フィルフィン?」


 出てくる様子が無いのでハイラスは仕事に戻ってしまったがアスララはそんな事を気にしている場合では無かった。妻はいつも自分と共に居た。アスララはフィルフィンを探そうと権杖を投げ捨てた。が、



「ちょっと!いきなり呼び出さないでよ」


 奥の部屋から出てきたのは、神官服を纏った女性だった。秋草の色をした長い髪をふわふわと靡かせながらアスララのそばへ寄る。身長185cmのアスララと並ぶと彼女がかなり小柄な事が分かる。


「フィルフィン、その姿は…?」


 目の前の女性は彼の妻だった。フィルフィンは小鳥程のサイズしか無かったが今の彼女は一般的な女性と同じ様な姿をしていた。


「私、ちゃんとした精霊になれたの、だから」

 アスララはフィルフィンを抱き締める。

「ちょっと!こんな所で止めて」

「…俺は君がどんな姿だろうと構わないんだ、だから急に居なくなったりしないでくれ」

「アスララ…」

「ただ…」

「ただ?」

「少しだけぺ」

「許さないわよッ!!!!」

「まだ全部言ってないのに…」


END

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