十八話:居候ガールズの料理スキルについて
ふぃー。
やっとこっちも投稿できたぜい。
夏のホラー2012に参加する作品書いてたらこっちに手を回せなかったんです。
でも、暇を見つけては携帯で打って、それを送信したのでパソコンでの作業は五分ほどいう……。
よろしければ、夏のホラー2012 ―怨涼小噺― に参加する作品「トアル夏ノ日ノ噺 ―死ヌカ死カ―」も読んでくれたら嬉しいなー。チラ(°Д° )
投稿予定は13日12時です。
小暮「何を勝手に他の作品の宣伝してるのよ!」
「ただいま、と」
「えと、ただいまでいいのかしら?」
「遠慮するな。しばらくは小暮さんの家だから」
「しばらくは?」
「いや、ホラ」
そういってガラスの下の小暮さん家跡地を指差す。
「現在修復中」
「はぁ!? なんで!?」
「いや、壊しちゃったし、悪いだろ、やっぱ」
「……せっかくの同棲生活が……」
「ん? なんて?」
「っ!? 早く家に入りましょうって言ったのよ!」
そういって小暮さんは家に入ってしまったので、俺も後を追う。
ちなみに、ユリアとケイトはさっさと家の中に入ってしまってリビングでゴロゴロしてました。
あれ? もしかして居候>家主の関係が構築されてる……?
☆☆☆
「リョウリ……ですか?」
「あれ? 出来るの?」
「ちょっとやってみます」
「ストップ! ケイトストーップ!」
「なんでしょうか」
「包丁に居合斬りの構えは存在しない」
「……リョウリとは、切り刻んだ動物の死体を焼いて殺菌した後に噛み切るもののことをさすのではないのですか?」
「わーい、食欲が抑えられることで健康的、さらに経済的にも優しいね☆」
☆☆☆
「フフン。ケイトは料理が出来ないのだ!」
「お前も似たようなもんだろ」
「昨日までの我と同じにしてはならぬのだ」
「一体今日何があったんだ」
「調理実習なのだ!」
「何作ったの?」
「サラダを作ったのだ」
調理実習なんて個人じゃなくて班で、だろ?
「お前は何をしたんだ?」
「葉っぱ毟ったのだ! えっと、レタ……レキャ……レキャツ!」
「レタスって言いたかったんだな、分かるよ。キャベツとレタスややこしいもんな」
☆☆☆
「小暮さんは……いいよ、座ってて」
「何よ!? そのゴミを見るような目は! あたしだって……料理……くらい……出来たら……良かったのにな……」
「ちなみに得意料理は?」
「えっと……食パン?」
「レトルトは料理とは言わな――ってレトルトですらない!?」
「他にも生卵とか牛乳とか……」
「いいよ、小暮さん。座ってて」
「うん……ぐすっ……そうする……」
☆☆☆
「うんまあ、分かってたけども結局俺が作るわけだ」
――――
―――
――
―
―
「ほい、完成っと」
「これが動――」「――お口チャックケイト」
「うわぁ、美味しそうなのだ! さすがショウ!」
「ねぇ、品野くん」
「うん? 何? 今俺ユリアの発言でかなり機嫌がいいから喋っていいよ」
「もしかして今まで私が喋る度にイライラしてたのかしらー?」
「よし、いただきます」
「「いただきます」」
「うっわー、まさかのスルー。泣くわよ」
普通にとんかつを作って適当にキャベツを千切りにしただけだけど、美味しかったです。
あ、小暮さんも食べたら機嫌直してくれました。
多分。