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小魚とサメ  作者: みつ
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僕が大学に入学時、

生涯教育課程 地域社会教育コースを四年間をともにする同期生は、

僕を含めて10人だった。

男が7人、女が3人だった。


僕は、満遍なく9人と交流していた。

僕が入学したコースは、とりとめ将来、こうなりなさい!、こんな職業に就きなさい!という類いの取り決めは無く、それこそ大学内での講義を際限無く自由に受けれた。

大学での学びの過程で、よそのクラスである学校教育英文科の生徒と知り合いになったが彼は、やはり英文科である以上、卒業までの四年間は教員として英語を教えることが出きるようになるよう、そういったカリキュラムが、あらかじめ、きっかり設定されていると言っていた。


僕ら地域社会教育コースも必ず受講しなけばならない必須科目こそ、あったが己で選び受講できる講義の幅は、大学に多々ある学部、コースの中でも群を抜いていた。


その僕と同じコースである同期の1人、海藤進一という男は、あまり大学に来なかったが彼は四年で卒業し、その後、彼と僕との交流は全くない…。

海藤は、小説家志望だった。

彼が言うに偉大な作家は、

それこそ、なにかに取りつかれたように、執筆をする。

そして、(こも)る…。

その血と汗と涙の結晶こそが、

傑作となる!とのことだった。


海藤は、たまに大学で見掛けると、

いつも僕に、それを言う。

僕は彼と二人きりの時は早々に会話を切り上げ、彼と別れた。

それが僕の『優しさ』だと僕は思っていた…。

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