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小魚とサメ  作者: みつ
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「…テルはな、気に入ったヤツにしか話し掛けない…昔のままさ…」

「え?」

「俺、来春、40歳!テルは学年同じだから、先に40歳なってるな♪」

「ノブさんも、テルさんも、そんなに若かったんですか!?いや、ノブさん、いつも、あんなにスタッフ全員に堂々と指示し誰にでも優しくて、テルさんは、…あの、あんな白髪で、顔の火傷もあるから…僕は、てっきり、もっと年配なのかなって…」と、

あわてふためく、僕にテルさんは、語ってくれた…。


「松くんの通ってる大宮大学なんて、俺らの回りじゃ誰も縁のないとこでさ……テルとは、小学校から、ずっと一緒で、……クラスに一人はスゲー人気者っているじゃん…それがテルだった。

俺は、テルの行くところには、いつも、ついていってさ…そりゃ、楽しかった。

ただ、ただ、楽しかった…。」

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