But wait. Cats?
●幅広い音楽性をそれなりに楽しめるが、『EXIST!』ほどの勢いは感じられないか。
【収録曲】
1.Aleatoric
2.Baby's Alright
3.閃光
4.どーでもいいから
5.日々、織々
6.空と青
7.Rock The World
8.無心拍数
9.we are still kids & stray cats
10.クラッシュ
11.awkward
ベストアルバムのリリースやメンバーチェンジを経て、約4年ぶりにリリースされた[Alexandros]のオリジナルアルバム。雰囲気としては、2作前の『EXIST!』に近い感じでしょうか。「全11曲・40分弱」と比較的コンパクトにまとまっていますが、メランコリックなメロディと手数の多い演奏を掛け合わせた『閃光』『Rock The World』や、打ち込み風のドラミングでリズミカルに進める『どーでもいいから』、明確にJ-POPを意識した『空と青』や、抑え気味のダンスビートを聴かせる『we are still kids & stray cats』と、幅広い音楽性を見せてくれます。
ただ、「『EXIST!』ほどの勢いは感じられないかな」と思うところもありました。アップテンポな曲については結構インパクトがあるのですが、落ち着いた曲になると悪い意味で「地味」な面が見受けられ、「音楽性の幅広さ」を若干活かしきれていない印象を受けます。全体的に見ると、それなりに楽しめる作品だと思うのですが、前作の『Sleepless in Brooklyn』とは違う意味で、やや物足りなさを感じてしまったアルバムでした。
評価:★★★★