Sleepless in Brooklyn
●全く異なる二つの路線の楽曲を組み合わせた構成自体は興味深いが、それゆえに若干まとまりを欠いた印象が。
【収録曲】
1.LAST MINUTE
2.アルペジオ
3.Mosquito Bite
4.I Don't Believe In You
5.ハナウタ
6.PARTY IS OVER
7.MILK
8.spit!
9.KABUTO
10.Fish Tacos Party
11.Your Song
<ボーナストラック>
12.SNOW SOUND
13.明日、また
2018年にリリースされた[ALEXANDROS](当時は大文字表記)のアルバム。前作はバリエーション豊かに聴かせてくれた彼らですが、今作ではあえて音楽性を、『アルペジオ』『ハナウタ』等といった「メランコリックな雰囲気を強調させたメロディアスな楽曲」か、『Mosquito Bite』『KABUTO』等といった「攻撃的な姿勢を見せるハードな楽曲」のどちらかに絞ったように思えました(『PARTY IS OVER』や『Fish Tacos Party』のように、そのどちらにも当てはまらないものも数曲ありますが)。そういう意味では、3作前の『Me No Do Karate.』に近い印象がありますが、前者は日本語詞を、後者は英語詞をメインとしており、両者の雰囲気がより明確に差別化されているように感じられます。
ただ、そういう異なる路線を両立させようとして全体的に若干まとまりを欠いたように思え、前作ほどのインパクトも感じられず、個人的にはやや物足りないところがありました。まあ、バリエーションが減ったとはいえ、曲間の「振り幅の大きさ」自体は相変わらずで、その点を結構興味深く聴けたりもするのですが。
評価:★★★★