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転生クーデター  作者: ねこなべ
第一章 転生したら死亡フラグ踏んでました。
6/45

第六話 ピクニック

前回のあらすじ

買収しました。

「行ったぞー、お嬢ー」

「おっけー」


 一匹のゴブリンが私めがけて走ってくる。もはや息も絶え絶えで、全身傷だらけ、あと数回でも致命打でも受ければ即死してしまうだろう。

 だからこそ、このパーティーの中では最弱である私を狙って一目散に掛け出してくる。私を人質にして逃げるつもりか、それともあーるな指定な事を私にするつもりか分からないけどまぁ………


「残念だったね。確かに私は最弱だが……」


 ずしゃあっと一歩引いて棍棒に棘を生やした様な武器、スパイクを構える。


「私を狙ったのは間違いだったな!くらえ!」


 狙うはゴブさんのゴブさん。


「《 生命の根絶(デッドエンド)》!」こきーん

「アガッッ……!?!?」


 思わず同行者の男性陣が股間を押さえてらっしゃいました。ゴブさんはそのまま頭から地面に突っ込み二、三度縦に転がりながら絶命した。


 ててててんてーてんてんてっててーん


「よし、レベルがあがった」

「な、なぁ、お嬢。そのスキル俺らには向けないでね?あと出来ればあんましやんないで欲しい」

「?」


 何を言ってるんだろう?まさに一撃必殺スキルなのに。それに皆に向ける事は無いよ?そもそも皆に当たらないし。TEC差あり過ぎるし。


☆☆☆☆☆


 事の発端は彼らレイ率いる『影』を雇ったその数週間後。状況が状況なだけに彼らはたまたま仕事の帰り道に火を放った賊を見かけたので皆殺しにしたついでに私達を助けてくれたという事にしてもらった。『影』のメンバーは全員外套に仮面姿な上に襲撃時は深夜の闇の中だった為、突然消火作業に加わって来た彼等をまさか襲撃者とは誰も思わなかった様だ。勿論、ドロシーには黙っててもらった。

 お父様達には若干説明するのは大変だった。と言うのも、レイ達『影』のメンバーはハーフエルフだったりハーフドワーフだったりとその殆どがハーフや捨て子だったりする。また、それだけではなくハーフ系という人間全体が貴族達からは『ヤマザル』と忌避されている存在であった為である。これにはある意味非常に厄介な理由が存在する。そんな状況のレイ達を私は5年でその立場から脱却させなければならない。だが、この事に今すぐに私がどうこう出来る問題ではない。と言うかぶっちゃけ私は出来るとも思ってない。

 なので当面の問題回避として表向きの理由として私は命の恩人であるレイ達を負傷した兵士達のかわり、そして本音では今後のことを考え私自身を鍛える為に彼等を護衛として雇って欲しいと懇願したのだった。


(ぶっちゃけ、レイは何でそう言う立場から脱却したんだっけ?)


 全ルート通してもレイは気のいい兄ちゃんみたいなキャラだった。そもそもレイはヤマザルなんて呼ばれてなかった気がする。っていうかレイがそんな風に呼ばれてたことすら知らないんだけど?


 はい、話が脱線しました。


「と言うわけで、レイ。私のレベリングに付き合って貰えない?具体的に言うと一年以内に最低ラインで35以上に」

「ヤケに具体的だなオイ!?つーかわかってんの?お前さんついこないだまで俺に殺されそうになってんのよ?そんな相手にレベリングの手伝いしろとか正気を疑うわ!」

「これも必要な事よ。そうしないと私の死亡フラグが加速する……(ガクブル)」

「お前さん、前から思ってたけどさぁ……。死亡フラグがとかどうとかってそう言う脅しはやめてくんない!?理由は分からんけど罪悪感凄いわ!」


 しっけいな。私は5年の契約期間をフル活用してるだけだよ?具体的には屋敷の修繕や負傷した兵士の代わりにこれからの襲撃者の撃退等をお願いしていただけだよ?むしろそう言う風に罪悪感拗らせてるのレイだけよ?むしろ他の皆は楽しそうにうちの衛舎の人達と宿舎を共にしてるくらいですよ?


☆☆☆☆☆


そんなやり取りがあって今に至ります。


ちなみに今のステータスはこんな感じ。

レベッカ・マグノリア Lv23

HP::470

MP:691

STR:51+100(SLv1)

VIT:47

INT:78

MID:113+500(B.SLv5)

TEC:24+300(SLv3)

備考:癒しの聖女

MIDにボーナススキルポイント+5

ヒールマスタリー習得

使用可能スキル

パワースイングLv1、スナイプアタックLv2、

スティックマスタリーLv3、ポーカーフェイス、

ヒールマスタリー、ヒールLv5、エリアヒールLv3、リジェネーションLv1

固有スキル

未習得

ミックススキル

生命の根絶(デッドエンド)

習得条件:

パワースイング+スナイプアタック

+ヒールマスタリー

効果:一定確率で即死。男性特攻ダメージ。


 予定の若干の誤差はあるもののレベリングは順調だった。

 はい?この時点で無双出来るんじゃないかって?無理があるわ。相手がTECが私より高ければまず当たらないし、今の私にはゴブさん単体をやっと倒せるレベルです。そもそもフロハーでこんなビルドやった事ないわ。だったら何でTEC極振りしてないのかって?………何でだろね?


ちなみに分かりやすくドロシーのステータスを

ドロシー Lv48

HP:3470

MP:730

STR:685+300(SLv3)+500 (B.SLv5)

VIT:647ー300(D. SLv3)

INT:378

MID:352

TEC:724+600(SLv6)+300 (B.SLv3)


 ドロシーが強過ぎて参考にならないって思うけど、レイはこのステータスより遥かに上って事を考えると今の私がどれだけミジンコステータスか分かって貰えるだろうか?ちなみにドロシーから教えてもらったんだけど、ドロシーの天命は『サムライ』。他の天命よりSTRとTEC大幅にメリットが存在するけど、その分VITに大幅なマイナスがかかるデメリットが存在する。

 私もサムライが良かったナー。


「だいたいね?約束守れなかったら俺はお嬢を殺すからね?」

「そうね。だから今のうちにめちゃくちゃ鍛えてもらって万が一に備えて守れなかった時のことも考えないとね?」

「それ普通そう言う契約してる相手に言う事か!?流石の俺もビックリだわ!?」

「そーね。だけど頭抱えてるけど、レイ。残念だけど逃がさないわよ?ここまで関わっちゃったんだからね?」

「それお嬢が言うセリフじゃないわー」


 同行者の一人であるフウがナイフをプラプラさせ穿り出したゴブさんの魔石を指で弾き道具袋にポケットインしながら会話に混ざる。うん、私もそう思います。

追加項目

最大HP・最大MPについての明記を行う様にします。

最大HP=VITの総合値×10

最大MP=INTの総合値+MIDの総合値

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