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タイトルを短くした結果

作者: 征止長


結論。PVが下がりました。

エッセイでも長文タイトルに否定的な意見が多いですが、結果は、読まれたいなら、タイトルは長文の方が優れているようです。

これで終わりと言えば終わりな気もしますが、一応は詳細と検討をしましょう。


私はブクマ50の底辺作家です。

よって、変化のN数が少ないので、サンプルとしては不十分だと自覚してはいます。

それでも、折角の実験結果です。発表して損では無いでしょう。


そもそも、私も投稿前にエッセイに投稿されている先人からのアドバイスをいくつか参考にさせて貰っています。その恩返しと言う訳ではないですが、情報は大切。

その中には、とにかく読んでもらう事が何より重要。よってタイトルだけで興味を引くことが大事だという貴重な情報がありました。


まず、モルモットとなった私の作品は、世間でいう『なろう系』いわゆる平凡だった学生や社会人が異世界で神に力を与えられ俺Tueeeに批判的なスタンスです。

それだけでなく、ゲームのRPG設定や異世界だと常識になる非常識な行動を否定しています。

私の好みでは、長文タイトルは嫌でしたが、読まれなくては投稿する意味がありません。

よって、元のタイトルはこうしました。


『ネノカタス戦記 平凡な▢▢▢ではない勇者が召喚されました~これより戦争に参加します』


その上で、『なろう系』作品を喜んで読んでいる人に全力で水をぶっかける作品なので、あらすじの冒頭に注意書きを入れ、なろうの読者の多数を門前払いしています。

その意味では、アドバイスを無視していますが、せっかく楽しんでいる人を邪魔する必要は無いと考え、注意書きを入れました。

他に、出来るだけ多く書きだめ、最初は一気に投稿するようにとのアドバイスに従い、ストックします。


そして、9月の後半、初日に時間をおいて4話を投稿した結果、一日のPVは80でした。

これまで短編も投稿した事が無い新規です。

0も覚悟していたので、上出来だと思います。むしろ、評価者数2人で20ポイント。


新参の初日の戦果としては喜ぶべきかと。

ちなみに翌日は、評価者数が一人増えて24ポイント。下げられたのか、新規の人が気に入らなかったのかは不明ですが、好き嫌いが分かれる作品だと自覚していたので仕方がない。


その後も、連投を続け、一週間で20話近く投稿したのですが、評価は基本的に10ずつ増えて、すぐに100を超えたのですが、この頃はブクマが評価者数より少ない現象が続きました。

これは話数が少ない内の現象なのか、他の理由か、良く分かりません。


その後、ブクマも増えていき、評価者数を超えましたが、年が明けて以降はブクマも評価も伸びが減ります。

一方のPVは着々と増えますが、新規が増えているのか、読み直しているか不明です。

投稿日の部分別PVで、最初だけが高ければ新規に切られたと判断できるのですが、意外と一定しています。最新の話数だけは、ほぼブクマの数と同じくらいで最大ですが、残りは同じくらい読まれていました。


そして、1日のPVが1000を超えたのを切っ掛けに、タイトルを変更しようと決心。

元より、自分が長文タイトルが好きではない上に、『なろう系』に飽きている人や嫌いな人向けの作品です。長文タイトルが多い『なろう系』と異なる方が目に留まるかもしれない、そう考え、タイトルを変更しました。


『根之堅洲戦記』


シンプルイズベスト。

そう思っていたのですが、その後の投稿日のPVは400台です。

どうやら、1000超えたのも、日曜日だったので、ブクマを付けていた人が読み始めたか、読み直しが多かったようです。ただ、増えてはいっていたので、少しずつですが新規の読者はいたと思います。どうやら、タイトルを変えた事でそれすら無くなった感じがします。


しかも、昨日、一昨日と、時間で見ると、投稿した時間より、投稿前の1時間が最大って、どーゆーことやねん! と突っ込みました。

まあ、結果が全てです。長文タイトルは否定されていますが、短ければ読むという事は無い。少なくともタイトルを短くするメリットは無さそうです。


そもそも、ランキングに長文タイトルが並ぶのも、長文タイトルが読まれているという結果が反映しただけです。


まあ、これで終わりと言うのもアレです。もう少し、考察していきましょう。

何故、長文タイトルが読まれるか?


否定的な人が言う、書店に並んだ時云々。

確かに一理あります。ですが、書店に行って本を探す時の行動、その決断の理由を考えます。

今時、本屋で並んでいる本を情報なしで買う人いるの? という疑問もありますが、私はオジサンです。

情報過多の今と違い、昔は情報なしで買っていました。むしろ、若い人より参考になるでしょう。

それで、本が目に入る基準ですが、以下のものが挙げられます。


①タイトル

②作者

③書店の配置、ランキングを含む。

④帯の文字

⑤表紙


こうして並べると、Web投稿サイトと共通しています。

⑤はサイトにはありませんが、一目で作品の雰囲気が分かるので便利ですね。主人公や世界観の雰囲気が分かり、女性キャラが出張っていると、ああ、その手の話しか、と思います。


ただ、サイトですから重要なのは①~④です。

①タイトルで選ぶことは、先ず無いと思います。確かに秀逸なタイトルに引かれる例はありますが、それは極一部の例外です。少なくともタイトルに惹かれて興味を持つケースは少ないと思います。


それより、②の好きな作者です。サイトでは作者にファンが付くのは少ないと言いますが、これってラノベだと普通な気がします。

私が滅多にラノベを読まないという事もありますが、ラノベって一発屋のイメージがありますよね。


それで、②以上に重要なのが、書店での配置。売れている本や、書店の店員のお勧め。

サイトでは、ランキングやレビューが該当します。

目に付きやすいのは、間違いなく、これが大きい。ただ、やはり目に付くだけとも言えます。


そして、最も重要なものが④帯です。

正直、何の情報も無しで、帯の無い本を買った記憶はありません。

事前に、どんな本が欲しいとかいう目的があれば別ですが、衝動的に面白そうと手に取ることは無いでしょう。


この帯は出版社が、その本を売るために、色々書いています。

『〇万部達成』『アニメ化決定』『堂々の完結』等。

このサイトでも見ますね。『〇万PV達成』『書籍化決定』『完結しました』等。


売れているから面白いはず。読まれているから面白いはず。

アニメ化されるから面白いはず。書籍化されるから面白いはず。

完結したから、一気に見る機会ですよと。

更に文章でも、タイトルより長い文字数で内容を書いています。第一巻は普通にこれでしょう。


ただ、なろうでは帯が無いので、帯の代わりにタイトルに書きこんでいるだけなんです。ぶっちゃげ、タイトルだけで読んでもらおうって考え自体が間違っていると言って良いでしょう。

カクヨムなんかは、帯っぽく紹介が右に載っていますね。あれ、強いと思います。


要は、現状の小説家になろうで、読者の目を引くには、帯とタイトルを一緒にする必要があります。

まあ、出版社がつくる帯と違って、作家の事を鬼才現るとかは書けませんから、作品の内容にするしかありません。


ここでタイトルを短くするという行為は、みんなが横積みで本を並べているのに、自分は棚で良いですと言っているようなものです。

確かに棚に並んでいる背表紙を、じっくり見る人も居るには居るでしょうが、帯が見える横積みには敵いません。


ただ、昔は単なる、帯+タイトルだったのが、今はタイトルが忘れられている気がします。

この際、作者も本当に付けたいタイトル、それを書くべきだと思いますが、どうでしょう?

少しでも参考になれば、嬉しく思います。




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― 新着の感想 ―
[一言] カクヨムの表示は上手いですね。同意します。 書籍化や映像化まで考えると、ある程度短いタイトルのほうが良いと思います。 すると、書籍化を狙っているような優れた作者さんを誘引するためには、タイト…
[良い点] 初日からめっちゃいい数字が出てるじゃないですか! そしてたちまちブクマ100のPV1000ですと!? すごいです! [一言] ネノカタス……神々の戦争ですか!?
[一言] 実はというかなろう利用者の大半はランキング作品を読んでないっていう事実。ランキング作品達は結局良くてポイント2万行くか行かないかで止まってその後はお察し。10万越えの作品とかがあることから考…
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