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無能力の男は憧れを捨てない  作者: 只野名無
プロローグ
1/2

エピローグ

快晴の空、一人の男が公園の片隅に小さく積まれた石に向かって膝を着いていた。


「―――よう」


低く深い声。男の周りに人はおらず、男が目の前の石に向かって話しているのが分かる。


「今年も来てやったぞ」


 今年も、という言葉の通りこの男は毎年のようにここに訪れていた。

普通の人と同じ様には扱われることが許されない者が眠るこの墓標に。


「どうだ?あれからもう30年だ」


 噛み締めるようにゆっくりと言葉を紡いでいく。


「30年。漸く……漸くここまできた。だけどこれからもこの平和を続かせてみせる」


 それはかつてここに眠る者に宣言した誓い。男が願い、想い、そして叶え続けると誓った約束。


「それじゃあな、ーーーー」


 別れの挨拶と共に呟かれた名前は風に掻き消されていった。

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