第3話「2回目のメール」
スマホを見るとメールが2件届いていた。どちらも同じ差出人だった。
『ワッハッハ残念ながらこのメールを見た時点で君達は強制参加だよーんせいぜい頑張ってねー』
俺はこのメールを見た途端腹が立った。この人をバカにしたようなメールぶっ殺してやろうか?あぁ?
「なんだこのふざけたメールは!」
怒りがこみ上げてつい声に出してしまった。人が殺人鬼に襲われているというのにこんなふざけたメールを出してやがって!少し怒りが収まった後俺はもう1件のメールを開いた。
『じゃあルール説明といくねー。めんどくさいから簡単に〜。とりあえず自分の能力もしくは武器で相手をブッコロセば現金ゲット〜。負けて死にたくなきゃ自分の手持ち金を渡すこともできるよーん。なんかめんどくさくなってきたからまた今度ね〜。あっそうそう君の能力は、盗人だ 頑張ってね〜』
俺はこのメールを見て差出人を殺してやろうかと思った。説明にめんどくさいとかあるのかよ!と突っ込んでやりたくなったがこれはまた今度。というよりなによりも絶対にこれを送ったやつとは関わりたくないと強く思う。絶対話しが噛み合わないやつだ。とりあえず状況を説明してもらうために目の前にある女に話しを聞くことにした。
「お、おいお前…」
「お前じゃないレインよ」
「あっごめん」
お前と言われるのが嫌なのかまるで名前で呼べと言って来ているかのように名前を言った。俺はレインに謝った後質問に移った。
「こ、これは一体どういうことなんだ?」
「私も知らないわよ」
「お前何か知ってるんだろ?」
「だから?あなたに教える必要があるのかしら?」
レインは何も教えてくれる気配はないため俺は一つ提案することにした。
「じゃあ協力関係になるってのはどうだ?」
レインは少し間を置いて答えた。
「あなたの能力は何なの?それを答えてくれなきゃ信じるも何もないわ」
「わ、分かった。」
俺はすぐさまメールに書いてあった能力を言った。
「俺の能力は盗人だ」
「盗人?」
「そうだ」
レインははなで笑ったの
「雑魚じゃない 私雑魚とつるむつもりないのよね。私に勝てたらなってあげなくもないわよ」
「えっ?」
勝てたらこの言葉に俺は引っかかった。もしかして…
「私とチームを組みたいんでしょ?」
レインは満面の笑みで言うと刀を抜き、いきなり俺に襲いかかってきた。
「くそっ!何なんだよ」
俺は大体こうなるだろうと予想していた。だって勝てたらとか言ってる時点で殺す気だろ!
俺は再び逃げるために走り出した。