第27話「手助け」
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
「ここからは通行止めです!」
そう叫んでいたのは自衛官達だった。おそらく警察だけでは手に負えないと判断したのであろう。
「すみませんお客様ここまでのようです」
運転手が後ろを向き謝罪する。
ここからは自分で行くしかないと思い、俺はお金を取り出した。
「お代…」
お代はいくらと聞こうとした時だった。
「結構ですよ、お客様」
「えっ?」
俺はあまり理解できなかった。
無料にしてくれる理由なんてあったのだろうか?
「何か理由があるのでしょう?危険な区域に急いで行かなければならない理由が」
運転手はニコッと笑いドアを開けた。
「ありがとうこざいます。」
俺はそう言い残しその場を去った。ここからは徒歩での移動となる。問題はどこから11区内に入るかというところだ。とりあえずGoogleを使ってみる。
……
うーん少し難しいな。やっぱり正面突破という手しかないのか。
「手を貸してやろうか?」
低い声が後ろから聞こえた。聞き覚えのある声にゾッとした。後ろを振り向く。
ゴーストだ!
俺は構える。が武器を持っていないため負けるだろう。
「構えなくていい、手を貸してやろうかと言っている」
「どういうことだ?」
俺は一歩下がり質問する。
「妹を助けに行くんだろう?力を貸してやる」
そう言うとゴーストは指を鳴らした。するとゴーストの後ろに黒い煙が出てきた。
煙が消えかかってくるとあるものが見えた。それはゴーストと同じく仮面を被った奴らだ。
「お前武器持ってないだろこれを使え」
そうゴーストは言うと刀と短機関銃を俺の方へと投げた。
「すまない」
俺は誤ったと同時に感謝していた。
「ゴースト〜早くあいつら殺そうよー」
そんな声が後ろから聞こえた。後ろを振り向くと仮面を被った少女が後ろに立っていた。
「お、お前は…」
俺がお前はあの時のといいかけた時だ。
「アイナだよ、君にゴースト達と共に手を貸してあげるのさ」
「そうか…すまない感謝する」
「私はいっぱい殺せればそれでいいんだけどね〜」
俺は武器を拾い装備する。そして歩き出した。
ここから11区に入るためには自衛隊が守る東の道路を通るしかない。そこが最も近道なのだ。
「仮面つけといたほうがいいよね」
アイナはそう言うと俺に仮面を渡した。
「ふふふなかなか似合ってるよ」
どうなんだろうか?自分では見えないため分からない。家へ帰ったら見とくとするか。
少し歩くと通行止の道路に着いた。
「ここは通行止です。これより先には行けません。」
そんな忠告を無視して入ろうとすると
「何をやっている君たち危険だぞ」
アイナが少し苛立っている様子だ。
何も問題をおこらせなかったらいいのだが…
「うるさいなー」
そう言うとアイナは自衛官の首をかっ切った。
それも今この場で一番偉そうな人の首をだ。
「な、なんだこいつら」
自衛隊が戸惑う。そして銃を構えてくる。
「大人しくしろ!」
ゴーストは忠告を聞かずに歩き出す。
「大人しくしろって言ってんだろ!」
自衛官が叫びながら銃を乱射する。がゴーストに対しては無傷だ。
そしてゴーストは自衛隊の方へと向き銃を撃つ。
「グハッ」
「やめ…」
「くそっ、殺し…」
ゴーストが撃ち終わると結構な数だった自衛隊は半壊だった。
「あとは俺らがやります」
ゴーストの仲間がそう言うと様々な武器を使って残りを全滅させた。
「早くいこ」
アイナがそう言って先頭を歩き出す。
こいつらマジでやばい。そう俺は思わざるをえなかった。
少しすると街が見えてきた。
ようやくついたのか。
街はすでにボロボロだった。あっちこっちで火が燃え盛り銃声が聞こえる。
「おっと自衛隊が戦ってるね〜キャハハ」
アイナが楽しそうに言う。
「とりあえずデスエボラが人質を取っている南倉庫へ向かうのがいいと思う」
俺は人質の中に結衣がいると踏んだ。人質がいる場所を知っているのはタクシーの運転手のおかげだ。
タクシーを去る時教えてくれた。なぜ知っているのかは教えてくれなかったが情報提供に感謝している。
「分かった」
ゴーストはそう言うと全員に合図した。10人程度だろうか?ゴーストの仲間達が頷く。
「なぜ手を貸してくれるんだ?」
俺は倉庫へ向かう途中ずっと思っていた疑問を投げかける。
「王に言われたからだ」
ゴーストは王に言われたからと答えた。一体王とは誰のことなのだろうか?
だがそんなこと今は関係ない。今は急がなければならないからだ。
最近忙しくてなかなか更新できませんでした。
ここ1週間もまだ忙しいです。
1週間後からフルパワーで更新していきます!




