第25話「追われる身とゲーム機能」
俺はバッと布団を弾き飛ばし起き上がった。
「ハアハアハア、夢か」
嫌な夢を見たものだ。
こんな夢を最近よく見るものだ。
今日は土曜日、学校がないから少し気が楽だ。
しかしこの夢は俺のやったことへの忠告なのだろうか?
俺は人を殺した。しかも4人もだ。
許されることではない。いくらゲームだと思っていたとしても俺には精神が不安定になっていた。
俺は自分の部屋を出てリビングに向かった。
「あっ!お兄ちゃん起きたんだ」
結衣が嬉しそうに言う。
結衣を見ると少し気持ちが楽になった。
「結衣今から出かけるね。ご飯置いてるから適当に食べて。あっ出かけるときはちゃんと戸締りするんだよ?」
「分かった」
俺は呆れた感じで返事をする。
「じゃあ行ってくるね」
「あぁ」
この何気ない会話で心が落ち着いてくる。
しかしあまり罪悪感はなかった。
もしかしたら昔の親の事件があったからだろう。
俺は結衣を見送ってから水をコップに入れ一気に飲んだ。
そしてご飯と味噌汁、魚を温める。
俺は軽く朝食を澄ました。
すると
ピーンポーン
インターホンが鳴った。
いったい誰だろうか?俺の有意義な休日に水を指す野郎は。
あっレインとナギのおっさんだった。
俺は玄関に向かい扉を開いた。
「なんのようだ?」
「まあまあまあまあ」
ナギのおっさんは適当にはぐらかし俺を押しながら家に入った。
なんなんだよこいつら。
「あら?いつき少ししんどそうね?」
「悪いな、お前のせいでもあるんだぞ」
レインはこの話をスルーしやがった。
まぁ、いいだろう今回だけ許してやる。
「そんな話はどうでもいい」
ナギのおっさんが話題を切り出した。
「いつきお前デスエボラに目つけられてんぞ」
「デスエイズ?」
「お前が最後コインを盗んだチームだよ」
なんだろうか、俺はそんな奴ら記憶にすらないのだがな。
ナニソレオイシイノ?
って感じだ。
「必死にお前探されてんぞ」
まじかよ。めんどくさいな。
はて、どうしたものか…
「どうなってんだ?」
「攻略目の前で奪われたから相当腹がたっているのでしょうね」
バカなのかあいつら、そういうルールだから仕方がないというのに…
まぁそうそう会うもんじゃねーだろ。
俺はそんな軽い気持ちでいた。
「ここじゃああれだからちょっとコーヒーでも飲みに行こうとするか」
「ちょっとちょっとあなた狙われてるのよ?」
「まぁそんな簡単に出会わないだろ」
俺たちは家を後にしてスタバへと向かうことにした。
おっとその前に着替えなければならないな。
俺は寝巻きだったことを思い出す。
俺達ははとりあえずコーヒーを頼んでいた。
ピロロン♪
3人のスマホが鳴った。
とりあえずメールを確認する。
『ゲーム機能が一部停止しました修正に一ヶ月かかります。』
……
どういうことだろうか?
「どういうことだ?」
俺は2人に聞いた。
「分からない」
ナギのおっさんも分からないようだ。
「どういうことかしらね」
そんな会話をしてたときだ。
あたりのテーブルが吹き飛んだ。
何事だ?
あたりを見回すと一般人の死体があった。
「は?」
「いつき!敵よ!」
「キャァー」
周りの客が我先にと逃げ惑う。
何故だ?
Reaperゲームは周りに被害が及ばないように一般人は転送されるはずだ。
ナギのおっさんが何か気づいたような顔をした。
「いつき!ゲーム機能が停止しましたってこのことだ。簡単に言うと今までのようにルールがあるってわけじゃない」
おいおいなんだよそれ。
結構やばい感じだな。
俺はとりあえず敵を見る。
敵は…
デスエボラだ!!
運営に何かあったのだろうか?




