第2話「だ、誰だ」
第2話です。
よろしくお願いします。
俺は授業中ずっとReaperゲームのことで頭がいっぱいだった。疑問が次々と浮かんでくるからだ。
何故俺の元へとメール、招待が来たのか?
どういうゲームなのか?
本当にデスゲームなのか?
俺は帰りしに疑問を謎とくためにReaperゲームをやろうかと考えていた。
すると突然目の前に1人の中年の男が現れた。いや俺が立っていたことに気づかなかったの方がふさわしいか?男は片手に斧を持っていた。
「だ、誰だ!」
まず何者なのかを俺は中年の男に聞く。誰かという質問よりも先に何故斧を持っているのかを質問する方が正しいのかもしれなかった。
「すまんな」
男は俺に謝ると突然走り出し、俺に向かって斧を振りかざした。とっさに避けることはできたもののこれは俺を殺そうとしたと確信を得た。とりあえずこの殺人鬼から逃げるために走り出した。
「やばいってマジ」
男は本気で追いかけてくる。逃してくれる気はないんだろう。殺す気満々だ。いったい俺になんの恨みがあるっていうんだよ!
「誰か助けてくれ!」
俺は必死に叫んだが周囲には誰もいなかった。いつもなら数人は通行人がいるはずだが今日に限って誰もいなかった。住宅街に今いるのだが住民が様子を見に来る気配もない。これはどういうことだろうか?
数百メートル走ったところに1人の女が立っていた。
俺と同い年ぐらいだろうか?手には日本刀らしき物を持っていた。こいつも殺人鬼の仲間か?俺はいよいよもうダメだと諦めていた。
しかしその時…
「助けてあげる」
彼女はボソっと言い残し男の方へと走っていった。そして目の前まで行くと大きく刀を振りかざし、男の頭部をバッサリと斬ってしまった。
「雑魚が」
俺が何が何だか分からず呆然としていると彼女は俺の方へとゆっくり歩いてきた。
「あなた新人?」
「なんのことだ?」
俺は間髪入れずに問い返した。聞きたいことが山ほどあるからだ。
「何ってReaperゲームゲームよ」
「Reaperゲーム?」
俺は聞き覚えのある名前にピンときた。そう今朝俺のところにきたメールにもそんなことが書いてあったからだ。しかも一明も言っていたゲームだからだ。
「あのメールか」
「そうよ」
「だけど俺はメールを見ただけで何もしてないぞ」
彼女は呆れた顔で俺を見ていた。まるで犬に箸でご飯を食べろと言っている人に向ける目のようだ。
「あら?2回目に送られるメールを見ていないの?」
「2回目のメール?」
俺はどう言うことかよく分からなかった。何故ならあのメールに続きがあったとは思えないからだ。メールは終わっていたように思える。
「とりあえずスマホ見てみれば」
そう言われると俺はすぐさまスマホをチェックした。