第16話「仮面の敵」
「どういうことだ!?」
「こいつは桁違いだ」
確かに仮面をつけたやつはオーラというのか?そんなところが異様だ。
押しつぶされそうになる。
ナギのおっさんの時の10倍やばいと思う。
「何してるの?早く出ておいでよぉー」
やばいやばいやばいやばい
こいつだけはダメだ。
逃げた方がいいと思う。
しかしここで逃げる事は出来ない。
逃げ出したら即死だ。
俺の負けということになるだろう。
「ナギのおっさん!俺とクランを組む気は無いか?」
「あぁ、いいぜ」
ナギのおっさんの答えは即答だった。
まぁ、俺にとってはラッキーだった。
1人にならずに済んだのだ。
「お前の能力はなんなんだ?」
俺はナギのおっさんの能力を聞いた。
使えると思ったからだ。
「俺の能力は黒雷だ、刃物を防いだり遠距離攻撃が出来る」
「俺の能力は…」
この時俺はあることを思った。
そう自分の能力を隠すことだ。
盗っ人とは攻撃に向いていなく強いというわけでも無いからだ。
「俺の能力はよく分からない」
「メールをよく見なかったのか?」
「あぁ、まだ始めたばかりでな」
そんなことを話していると
「早く出ておいでよぉ〜」
仮面の少女が叫んでいる。
すると2人の仮面をつけた男らしき人たちがきた。
片方は長いコートを着ており、もう1人はスーツを着ている。
「こらこら、そんなに焦ってはいけないぞ」
スーツを着た仮面の男が仮面の少女に言った。
「こりゃーやべーな」
ナギのおっさんも焦っている。
「後で詳しく聞かせてもらうとしてとりあえずどうにかしないと」
メールが届いた。
俺は空中映像を開きメールの内容を見た。
『もうすぐいつきのところにつくわ』
レインだ!
これはいけるかもしれない。
そう希望を抱いた。
「ナギのおっさん、もうすぐでレインが来るそれまでの辛抱だ。」
「それは心強いがもう時間切れだ」
仮面の少女が迫ってきた。
そしてナギのおっさんの胸ぐらを掴み投げ飛ばした。
あまりにも早く反応できなかった。
そして俺の方にも長いコートを着た仮面の男がきた。
「やるしかないな!」
俺は覚悟を決めた。
この時まだ俺は気づいていなかった。
スーツの仮面の男がいなくなっていたことに。




