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幻想迷宮清掃社  作者: kamapote
5/8

出勤04

そろそろダンジョン終盤にさしかかる感じです。

よかった読んでやってください。

穴に吸い込まれ

現在、落下中……


となりで源さんは横たわった体勢で落下。


その近くにいる有村さんは正座し、メモをとり落下。


命綱の無い無謀なダイブ?いやトラップ…

そんなことを考え、涙目になりながら見えない底を凝視する。

「このあとどうなるの?どこまで落ちる?」


有村さんが混乱している俺の質問に答える。

「最下層まで落下する予定です、準備しておいてくださいね」


いやいや、そんな余裕はないです!

だって落下してるんですよ?準備?なにそれ?

慣れてもらう為?慣れるレベルじゃないでしょ?

「やばい!やばい!」


焦る俺を見る有村さんは呪文を唱える。


すると体のまわりが一瞬光り、落下する速度が落ちる。

シャボン玉のように緩やかに落ちていく。

「あれ? これは?」


源さんが魔法の解説する。

「速度軽減魔法、お嬢の得意な魔法の1つですな。

 基本は敵にかけて鈍らせたりするもんですが

 空間、物質などにも応用で使える魔法ですな」


アリスがしゃしゃるでる。

「アッキ―もしかしてこのまま行くと思った?

 ププッ超恥ずかしい~」


俺は反論する。

「そんなの無理だろ!こんな展開予想しろと?」


有村さんも話に参加する。

「そうですね。これくらいのことは予想しておいてほしいところですね」


真剣な目でこちらに視線をおくる有村さん。

目をそらす俺。


源さんとアリスはそんなやり取りを笑っている。

「そこの2人もふざけないように」

目は合わさず、低い声で有村さんは2人に告げる。


アリスは源さんの背中に隠れ、源さんは装備の点検を始める。


有村さんは今後の作戦を伝える。

「先ほどもいいましたが、今回は社長代理に慣れてもらう為、

 後方で待機、余裕があれば支援してください。

 源蔵さんと私は前衛で」


テンションさげながら答える。

「はい……善処します」


気合が入る源さん。

「ガッテン!」


アリスは不満な顔をして有村さんにつっかかる。

「涼ちゃん、私は~?」


アリスは有村さんの肩にとまる。

「アリスさんは、社長代理のお守りをお願いしますね」

「わかったーアッキ―のことは任せて!」


有村さんの話は終わり、最下層の地面がうっすらと見えてきた。


最下層に着地した俺たち。

地面は砂で覆われ足場が悪く、所々に岩場がある。


この場所にダンジョンの主がいるが、姿が見えない。

壁や天井から、不規則に砂が落ちる音だけが響く。


俺たちは周りを警戒し、ダンジョンの主を探す。

「いないね。これはいったん帰還したほうが……」


周りを伺う有村さんが答える。

「大丈夫です。ちゃんといますから」


俺が大丈夫じゃないんですが……


突然、地面が揺れ始める。

地中から何か這い出るように砂が波打つ。

「皆さん、きますよ」


敵が出現するのを待つ。

そして俺は息をのみ、額から汗が流れる。

その瞬間、俺の後ろで砂が盛り上がり、砂柱が上がる。

「え?」


パーティ全体に大きい影が浮かび上がり姿があらわになる。

そこには巨大なゴーレムが現われる。


機械のように動くゴーレム。

感情がなく、赤く目が光りこちらをサーチしている。


その姿を眺めてると後ろから声が聞こえる。

「バックアタックされたな」

「そうですね。バックアタックされましたね」

落ち着いた声で感想を述べる2人。


慌てるアリスは俺の耳元で叫ぶ。

「お掃除開始だよ!」

その声が頭に響き、俺はゴーレム退治に思考を切り替えることになる。

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