出勤03
まだまだダンジョンは続きます。
よかったら見てくださいませー。
アリスが見つけた部屋の前に到着する。
扉を開くとそこには1つの町が広がっていた。
多くの種族たちが行きかい賑わっている。
広さはドーム1つ分の広さがあり、石造りの建物が所々にある。
こんなところに町があるなど思いもよらず、唖然とする。
有村さんが声をかける。
「たまにダンジョンにはこういった町があり途中よっていき
ここまでの消費したアイテムや武器の補充します。
あとダンジョンの情報もここで仕入れます」
この世界にきてから自分たち以外の種族達を見るのは、初めてで戸惑う。
今更ながら、異世界にきたことに実感する。
アリスが俺達を呼ぶ。
「こっちだよーみんな早く!早く!」
アリスは人混みのなかこちらに手を振る。
俺たちはその人混みのなかアリスがいる場所へと移動する。
さきほどのコボルト集団からの逃走とうってかわり、
落ち着いて、人混みの中を移動し目的の場所へと目指す。
俺は歩きながら町並みを見て、種族たちの会話に耳を傾ける。
有村さんはメモをとり歩き、
源さんは歩きながら、売店で買った飲み物を飲む。
目の前で案内していたアリスはこちらを振り向き右に曲がることを俺たちに合図し姿が消える。
俺たちもアリスの後を追う。
そこには巨大な大樹があり寄り添っている建物が1件見える。
大樹を眺めて立ち止まる。
色鮮やかな緑の葉が風になびき、緑の匂いが鼻に残る。
ダンジョンにいることを忘れさせる。
「さあ行きますよ。社長代理」
有村さんが呼ぶ声に気づき、建物に入る。
建物に入ると、異様な雰囲気が立ち込める。
得体のしれないものが陳列されている。
正直買うと呪われそうなアイテムばかりに見えるのは俺だけだろうか?
そんなことを思いながらも奥へ進むと
店員さんが見え、こちらに気づくとトコトコと寄ってくる。
有村さん、源蔵さんは店員さんが来るやいなやバックステップし俺の背後へと移動する。
店員さんは目の前でとまり、こちらを見つめる。
見た目、有村さんと同じ森人族のようだ。
目元はくりっとしておりすこしたれ目。
髪はピンク色でほわほわしている。
そして胸がデカい!
有村さんとは比べるまでもなくチャンピオンです。
なんのチャンピオンなのかはどうでもいい!
ただそう思っただけ、深いところは気にしない。
そんなことを思いながら店員さんと笑いあう。
ペタペタと触ってくる。
一通り触られ抱きしめられる。
「これ可愛い~!!」
へぇ~可愛いんだ~っと思いながらその豊満な胸に身をよせ
極楽気分に浸っている自分がいる。
だがある一定を越えると、異変が起きる。
そう息ができない。
生きていくなか必要不可欠な新鮮な空気が入ってこない。
俺は焦り、そこから抜け出そうとする。
だがその腕からは逃れられない。
徐々に空気がなくなり、顔色がかわり汗が噴き出る。
そして限界に達し動きが速くなり、いつしか意識が途切れる。
目を覚ますとソファに寝かされていた。
起き上がるとそこには
さきほどいた店員さんとメンバーがいる。
「あれ?俺、何してたっけ?」
店員さんがこちらに近づいてくる。
「さっきはゴメンなさい!
ついつい力が入っちゃって、次は大丈夫だから」
そう言うとヨダレをたらしハァハァ言いながら襲いかかってくる。
「やめんかこの変態が!」
源さんが後頭部をたたき吹き飛ぶ。
陳列した品物に突っ込み、ほどなくして品物から飛び出す店員。
「痛った~い!なにするんえすか~も~」
アリスは俺の肩に止まり、話かけてくる。
「アッキー大丈夫、あの子ベリーっていうんだけど
可愛いのみるとついつい抱きしめたくなるの」
そう説明され思い出す。
「あの時、源さんと有村さんそれをわかっていてバックステップして……」
目をそらす、源さんと有村さん。
有村さんはベリーに話しかける。
「それはさておき、ベリーさん用意はできてますか?」
俺の話はスルーされる。
ウインクをして親指をたてるベリー。
「うん、大丈夫だよーいつでもいいよ~
じゃあ!じゃあ!ここに集まって~」
俺たちパーティーは一か所に集められる。
ベリーは深呼吸し両手を上げる。
「じゃあ一番したのダンジョンへ落とすよー!」
「?」
俺の聞き間違いだろうか?
今落とすといった?
なぜに?
ベリーの両手に光りがともり、地面に手をつけると
俺達のパーティーの地面に穴があく。
そして天井を見上げ、穴へと吸い込まれていく。
あーこのダンジョンほんと面倒臭いわ……