縁
人の縁とは不思議なものだ。
俺は縁に恵まれているというのが今日分かった。
そして、俺はそれ残酷なものだと感じた。探してもいるはずのない神様を呪いたい。
どうせならどん底にまで落として欲しかった。けど、そうはさせてはくれない。
都市化が進んで来た、この田舎でも常に明るい箇所がある。決して、贅を尽くした灯りではないが、絶対に無くならない灯り。
そんなぼんやりとした灯りが俺の世界にもあったみたいだ。
赤子が泣くように、言葉を綴ってきたこの半年。心が裂けた時は、言葉を書いて繋ぎ止めていた。いつしか、この行為は俺の中でかけがえのない行為に変わっていた。
それが縁で繋がった人がいる。
人に期待され、優しくされるのは嬉しく温かくなる。
でも怖い。苦しい。
また自分がその縁を切ろうとするのではないかと。恵まれた丈夫な縁を、いとも容易く切ってしまのではないかと。
切っては繋ぎ、切っては繋ぎ、また切っては。何度同じ事を繰り返せば俺は満足するのだろうか。
助けてくれとは言わない。救ってくれとも言わない。
ただ、教えて欲しい。
俺はどうしたいんだろうか?




