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なんかおかしい


 今さらながら自分の文章が変だ。



 なんか組み立てがおかしい。




 昔、家族皆に「出た! たかし語」と馬鹿にされた記憶がある。


 一方で国語の音読でたまに勝手に言葉をちょっと変えて読む人がいると、すげー気になった。先生も注意しないから、それで良いの? と毎回ツッコミを心の中でしてたっけ。



 多分、きちんと文法を学んだ人からすると凄いおかしいと思われるだろう。



 それでも、基本の文法に当てはめようとも思えない。




 言葉関連で何か賞を貰ったのは1度だけ。夏休みだかの読者感想文で何かのコンクールに入賞した記憶がある。



 当時、すんげー生意気なガキで読んだ本が良かったからだと自分で解釈していた。本の内容は1頭の盲導犬の半生を描いた本。



 大人達には受けが良かったんだろうなと、賞状を貰いながら思っていた。多分それは当たってると今でも思う。



 読書感想文を書くときはいつもお決まりのパターンに沿って書いていた。



 どんな本を読んだか。


 本の内容を短く自分なりにまとめ、時おり自分の感情を描く。



 そしてこれからどのようにしようと思ったのか。などなど。


 たしか自分の中ではこんな感じだったと思う。そして嫌みがない程度で指定された枚数より 多めに書く。


 多分、周りの人達は意識して書いてなかったからそれなりに評価されていた気がした。少なくとも何か指摘された記憶がない。



 というか、クラスの人と作文の書き方で議論した記憶がない(笑)




 でも小説というのは逆の立場だ。立場が変われば書く文章も多少変わる。



 本質的には言葉で何かを伝える、という意味では同じだと思っているが。



 自伝とか取材じゃない限り、自分で新しく1を作り出さなければならない。だから異世界物やら転生ものやら書いている人達はすげえと思う。


 なんで実際に体験してないのにそこまで創造して描写できるんだ、と。




 完全に今の言葉選びに満足しているわけじゃないが、綺麗なだけの文章は何か納得がいかない。


 どちらにせよ、勉強と経験は積まないと。



 たまに綺麗な文章の作品を読むけど、印象には残らない。



 喉ごしが良すぎるから。



 俺は性格上、嫌な思い出の方が頭に残る。だからいびつな言葉の方が記憶に残る。そしてそれを自分で調理して美味しいものに変えようとする。



 もしかしたらこんな思考自体、物書きに向いてないのかもしれないけど、やっぱり自分が書くんだから『らしさ』は残したいな。

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