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ハーレー


 そういえば、無職になってから病んでいるのか親父の事が気になった。  親父は俺が1歳なる前くらいに死んだらしい。  死因は血液の癌だとか。当時は不治の病的な扱いだったみたい。


 物心ついてから、大人の男がいないのに慣れていた俺は別段疑問にもならなかった。

 ただ、だんだんと色々な事を知ってからは逆に気になってきた。俺の中には何一つ情報が無かったからだ。

 母親に聞いても、ひと言ふた言述べるだけでたいした情報は得られない。次第に興味も薄れていくのは当然の事だった。

 最近、腹を割って話した時ですらわたしに聞くな的な返答で少し呆れた。親父の兄貴にでも聞けと、わたしは付き合ってからの数年間しか分からない。

 なんか一気に冷めてきた。母親に対しての身内としての情が。

 元から無かったのかもしれない。今となってはどうでも良いが。

 こっちはその数年間どころか数分の情報すらないんだよ、と声を張ってもたいした情報は出てこず。

 そして、いよいよ親父の兄貴に聞いてみた。

 答えは俺に似ているとの事。直接話したくないからメールで聞いた俺も悪いが、そのひと言だけだった。あとハーレー乗ってた、とつけ足しはあったが。ごめん、それは知ってました。


 子供の時の無関心の反動なのか、今あれこれ聞いてもたいした情報も出ず。その程度の人だったのかとも思えてきた。

 まあ、別に偉人でもないしね。

 今更ハーレー乗りたいとは思わないし、頑張ってもカブでウィリーかますぐらいだな。

 なまらこえぇべや!!


 とりあえず今日はこのへんで。早くネクストレベルにいきたい無職でした。

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