鳩雪
調子に乗って今日二度目の更新をしている無職です。皆さんはこうならないようにね
最近、無性に生き物と触れたくなってきました。ですが野生の鳩を介抱していた時の事を思いだしなんとかストップをかけています。
当時、中学を終え北海道に渡り仕事に慣れてきた秋ぐらいだったと思います。季節ははっきりとは覚えてないです。
厩舎(馬の家)の中に怪我をしていた鳩を見つけました。まだ子供だったのか身体は小さく、純粋な俺は怪我を治してあげようという事で自分の部屋に連れ帰りました。巣立ちすらできていなく、怪我もあってか部屋の中では歩いてばかり。歩きすらも満足にできていませんでした。
食事はとりあえず米粒など家にあるものを与えていましたが勢いよく食べていましたね。
中卒で世間知らずでしたが、野生の鳥は飼っちゃ駄目というのは知っていたので野生に帰すつもりで部屋の中から飛ぶ練習を始めました。
鳥は初めて見た物になつくとは聞いていましたが、途中から世話をしていた俺にも凄くなついてくれました。俺の手から部屋の窓に飛びうつり、そしてまた俺の手に。なんちゃって鳩匠みたいな事もこなしてくれました。
怪我自体も良くなり、飛ぶ練習も範囲の広い外に変えていきました。食事も米粒からミミズに変えたり、野生でも生きていけるように子供ながらに工夫していました。
しかし外で練習を重ねていたある日、突然それはやってきました。
それなりに飛べるようになったので外の木に向かって練習していました。が、俺からちょっと離れた所に鳩が着地した瞬間、牧場で放し飼いされていた犬が鳩を加えてどこかに走り去っていきました。
犬が鳩を食べ、糧にしてくれたのならまだ良かった。後から犬の口を見てもたいして汚れてなかったので遊んだだけでしょう。
結局、俺は犬に遊ばせるために鳩を延命させただけでした。
野生の命に半端な気持ちで手をだした報いなのでしょう。本当に申し訳ない事をしました。
そういう事もあり、それ以降は仕事以外で命には触れていません。その後に付き合った彼女が犬を飼っていましたが、しつけという行為に疑問を感じなかなか怒る事ができませんでした。そのため、飼い主である彼女よりも俺になついてしまいました。怒らないので。
付き合っているときに更にもう一匹飼いたいと言い出し、はっきり言って面倒見きれないだろと不快に思っていました。
そして俺と別れた時も犬の方が精神的なダメージが大きく体調を崩してしまったようです。それで別れた後に連絡が来ましたが……
その犬には申し訳ない事をしてしまいました。結果的に同じような事をしてしまいましたね。
これから先、俺が他の生き物達と暮らす日があるのでしょうか。
彼らは言葉は話しませんが、その分感情をダイレクトに表現をします。人と違って我慢はしますが嘘をつかないとこが好きです。
もし、この文章を読んで何かを感じて、家に動物がいるのであれば彼らを撫でてあげてください。
それだけでも救われるはずです。




