活雪
今日は久しぶりに図書館へ。ここんとこ雪が降らないので、雪かきニストとしての出番は無い。
そして活字を見るのがしんどくなってしまった。感想の約束もあるのに申し訳ない。という事で、ショック療法的に図書館で無理矢理活字に触れようという魂胆で歩いて十五分の図書館に行ってきた。
椅子に座って読みたかったが既に三名の女性がパソコンを開いたり、物書きをしていた。みんな、丁寧に二席間隔を空けて座っていた。典型的な日本人だ。この三人は適度な距離感ではっきりとした他人という態度を取っているにもかかわらず、何人たりとも寄せ付けない雰囲気を三人は見事に造り上げていた。
そして、そこに入っていけない俺もまた日本人だった。小さい図書館、というか公民館の中の図書コーナーという程度の広さなので、三人が一致団結してしまったおかげで満席になっていた。今度は朝イチで来よう。
さすがにそのまま帰るのは、無職である俺ですら気が引けたので前々から気になっていた村上春樹氏の作品を物色することに。
特に作品は決めてなかったので気になったタイトルの本を手に取り、椅子に座っている三人の女性を横目に座敷コーナーで読み始める事にした。
そこには絵本が陳列されており、これまた気になった作品があった。
『みにくいあひるのこ』 という懐かし絵本だった。有名過ぎて読んでもないのにあらすじはだいたい覚えていた。だが、なんかもやもやしたのが出てきたので、すっきりさせるために村上作品より先に読むことに。
すっきりできました。絵本ってなんか良いですよね。作品にもよるけど、絵が書いてあるにもかかわらずそれぞれイメージができるというか……ちなみに、好きな絵本は『モチモチの木』です。子供の頃はガクブルしてましたね。
すっきりしたとこで村上作品に。本日二回戦です。短編集みたいでちょうど良かった。入門としては。ほう、こんな書き方があるのね…… この書き方の逆バージョンを今度自分の作品で書いてみようかしら……
なんて、考えながら半分読み終わりました。作品を読んで気がついた事をメモしようとして一度本を閉じました。もちろん、しおり用の紐を活用するためです。せっかくあるのだから使わないと。そして事件が起きました。
村上作品に間違いはなかったのですが、村上は村上でも春樹じゃなくて龍だったんです。スプリングじゃなくてドラゴンでした。
ただ、面白いし読み終える理由もないので続行しました。ドラゴン作品も初めてだったので違いなんてもちろん気付きませんでした。もしかしたら、ドラゴン作品の方が好きかもしれません。今度はちゃんと春樹作品を選びたいです。
なんか読書感想文のプロローグみたいな今日の日記でした。




