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ある世界の昔話

二作目投稿してみました。

 旧世界暦0年。これが後世に語られる、『第一次次元戦争』の始まりの年です。


 二つの世界、二つの次元は生き残りをかけて争いました。


 歩んできた道筋は違えど、相手は同じ人類です。両勢力はそれを知っていながら戦わなければなりませんでした。


 それは何故か?


 自分たちの世界で生き残るためには、そうするより他なかったのです。話し合いなどでは解決できない、純粋な生存競争。『生きたい』という、超自然的な生物にとっての本能が、すべてを塗りつぶします。


 生き残るためには、手段を選びませんでした。片方の世界は、全てを燃やし尽くす兵器を使い、片方の世界は人の命を溶かし尽くす術を使いました。


 愚かなことに、片方の世界が滅ぶ前に、それを阻止しようとした両人類が滅びようとしていたのです。


 結論からいうと、結局は両世界は滅びませんでした。両人類もかろうじて滅びませんでした。


 二つの世界は滅びず、一つの世界となったのです。


 生き残った人類にのこったものは、争いで荒廃した一つの世界。


 両人類の生き残りたちは、これからのために手を取り合いました。


 失ったものを両人類の技術で補い合い、どうにか荒廃した世界で生き残ることができるようになります。


 そうして時代が進んでいくごとに、二つの人類は一つの人類へと変わっていきました。両世界の技術も、一つの技術へと革新していきました。


 人類は救われました。これから新たな世界を目指していくことでしょう。めでたしめでたし。


 それなのに。


 新世界暦1111。


 争いは、未だ世界に溢れていましたとさ。




アドバイス、感想などよろしくお願いいたします。

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