第1話「ソーラン節テスト崩壊事件 ―児童会担当の暴走―」
理不尽な怒鳴り声が響く教室。
「グループが違ったら教えてないんか!?」
そう怒鳴ったのは、ソーラン節と児童会、両方を担当する先生だった。
児童会は別の活動中。なのに「なにしてたの!」と怒られる。
理不尽すぎる展開に、図書委員会の4人――ちひろ、なつみ、かずと、えつじ――の中で、何かが静かに爆発した。
これは、委員会の“静かな戦士たち”が全校を巻き込んで起こす、スカッとでカオスな学園大戦の幕開けである。
「グループが違ったら教えてないんか!!」
教室に響く怒号。
一瞬で空気が凍りついた。
机の間の空気がピリピリする。
(で、出た……先生の“理不尽スイッチ”。)
ちひろは内心でため息をついた。
その先生はソーラン節の担当であり、同時に児童会の担当でもあった。
つまり今怒ってる相手(児童会)も、自分の担当。
しかも昨日は、「児童会以外の子は練習に集中していいよ」と言っていたのだ。
でも今日のセリフは──
「児童会も関係ない!全員で教えなきゃ意味がないだろうが!!」
(いや、先生。昨日と言ってること真逆やん……。)
ちひろの心の中で強烈なツッコミが走った。
しかも、合格してない子は一人。
その子、昨日まで二人いたんだよ?
そのときは何も言わなかったくせに。
「先生、なんで急に……」
なつみが小さくつぶやく。
先生はそれを聞き逃さなかった。
「“なんで”じゃない!お前らの心が冷たいんだ!!」
「えっ、心!?」
「関係ないのに?」
「いやいやいや、理屈めちゃくちゃ……」
教室中に小さなざわめきが広がる。
でも誰も大声では言えない。
怒鳴られる未来が見えるからだ。
放課後。
図書委員会の部屋に逃げ込んだ4人。
「なぁ、もう無理じゃね?」
えつじが机に突っ伏した。
「児童会担当なのに児童会も怒ってたよね?」
かずとが首をかしげる。
「そう! 自分の担当怒ってどうすんの!」
なつみが立ち上がる。
「でもさ、理不尽だからって黙ってたら負けじゃん」
ちひろの目が鋭く光る。
「反撃、しよう。」
沈黙のあと、なつみがニヤリと笑った。
「いいね、それ。図書委員会が見返すんだ」
「放送委員も巻き込もうぜ!」
「俺、スローガン考える!」
魚肉ソーセージをかじりながら、ちひろが笑う。
「“読むことは戦うこと”——スローガン、決定だね」
第2話「図書委員会、立ち上がる!」 に続く——
(次回、放送委員会と手を組み、全校カオスの幕が開く)
後書き
理不尽な怒鳴りから始まった学期末。
でも、静かな図書委員会はもう黙らない。
本と知恵で戦う彼らの物語が、ここから幕を開ける。
次回――放送委員会と手を組んで、全校を揺るがす反撃開始!
第2話「図書委員会、立ち上がる!」 へ続く。




