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Ⅳ
現在、装備している剣を解除し、新しい剣を出現させて、装備する。
「よし、これなら俺の魔力にも十分対応できるだろう」
そして、こちらに向かってくるプレイヤー表示を確認して、待ち構える。
いつでも魔法を発動させられるように、剣を持ち、左手がフリーなのは準備満タン。
「ようやく、目視できるようになったな」
この世界が現実になってから初めて会うプレイヤーだ。
ドキドキしながら、どんな奴が来るのだろうと、俺の中で期待感が高まる。
目視できる容姿は、女性の姿だ。
高買う態勢というよりかは、少し唖然とする。
それはみるみる近づいてきた。
女だ。女の子が近づいてくる。
「あ、そこの人! た、助けてください⁉」
現れた途端に、悲鳴を上げながら目の前に現れた女の子は近づいてくる。
「おいおい、マジかよ……」