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佐藤由希視点1

うわーどうしよう結構降ってるなぁ


傘を忘れて下駄箱の外で雨を眺めてどうやって帰るかを少しばかり悩んでいた時だった。


後ろから見覚えのある顔の男の子が一人やってきた。


同じクラスの子だとすぐに分かったが名前までは思い出すことができず思わず


『あ…』


なんて声を出してしまう。

この反応で悟ってくれたのか


『同じクラスの八神燐。佐藤由希さんだよね』

『あ、燐くんね よろしくね!』

『よろしく ところでこんなとこで何してるの?』


とまず名前から言ってくれた。


多分気を使って言ってくれたんだろう。


燐くんの方は私の名前を覚えていてくれたことに少しだけ罪悪感を抱いた。


『あ… えーと傘忘れちゃって止まないかな〜なんて少し待ってた』


実際は止まないことは分かっていたが濡れて帰ることへの意思が固まって無かっただけなんだけど。


『傘忘れたのか』

『そうなの 朝天気見る余裕なくて急いできたから』

『なるほどな はいこれ』


と私の方に傘を差し出してきた。


もちろん私は断ったそしたら彼は相合い傘をしてくかと言ってきた。


もちろん冗談で言ったのは理解できたが苦笑い気味に返してしまった。


『いやーそれは無しかなぁ?なんて』


変な感じで返してしまった私に気にも留めずにそうでしょと言って私に傘を少しだけ強引にでも優しさを感じるような強さで傘を差し出して


『んじゃ、また明日 風邪引くなよ』


そう言って土砂降りの雨の中に走って行った。


『変な人…』


私は少しポカンとしながらもういない彼の通った道を眺めながら呟いた。

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