第一話 夢であってほしい
ピーピーピーピー
『んぁ…… もうこんな時間か…』
時計の時刻は6時半を指している。
八神燐は目覚まし時計の音で目を覚ました。
倦怠感が体を襲う。
今日から高校か…しなきゃいけないこともあるし行きたくねぇ
だが行かなければならない為体を無理やり起こし階段を下り顔を洗い身支度を済ませていく。
軽くサンドウィッチを作り朝食を済ませ制服に身を包み始めた時
プルルル プルルル
携帯に一本の電話が鳴った。
『こんな朝から誰だよ』
と愚痴をこぼしながらスマホに目を向ける
そこには"理事長"と書かれていた。
『はい』
『こんな朝早くからすまないね 今日から学校だろう?』
『そうですけど まさかそんなことのためだけじゃないですよね』
『もちろんだ。 一人目のターゲットが決まった。名前は【佐藤由希】(さとうゆき)君。同じクラスの生徒だ。よろしく頼むよ』
『了解です。 やれるだけやってみます』
『期待しているよ それじゃあまたね』
ここで電話が切られる。遂にターゲットが決まったのかと色々と考えさせられる。
こんなことを頼まれることになったのは今から一週間前のことだ。
突然の母親からの電話だった。
『今から家に私の友達が頼み事があるとかなんとかで来るからできるだけ聞いてあげて!』
『待てよ母さんどういう』
『じゃ、帰れる時帰るからまたね』
プープー
何を考えてるんだ 全く意味がわからない
そして待つこと
…数十分…
ピンポーン
家のチャイムが鳴り玄関に向かいドアを開ける。
ガチャ
『どうも 初めまして西海学園理事長の西海縋だ。君がお母さんの息子の燐君で間違いないかな?』
俺は驚きが隠せなかった。なんせここ自分が住む学園都市を創設し西海学園の理事長だったのだ。
だがなんとか平静を保てていたと思う…
多分
『はい。間違いないです そこではなんですのでリビングの方へどうぞ』
そう言いリビングにつき茶を出し向かい合う形となった。
先に口を開いたのは理事長こと西海縋だった。
『ここに来たのは他でもない 燐くんお母さんから聞いているとは思うが頼みがあってなんだ』
『貴方ほどのものが頼みとは何でしょうか?正直それに答えれる気がしません』
『まぁそう否定的にならないでくれたまえ。単刀直入言わせてもらうと君には惚れさせて欲しい生徒がいるということだ』
『は?』
『それにあたって私の学園に来てもらいたい。
もちろん入学には一切の金は必要ない。』
これから連載していく予定です。
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