表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

出撃

現在、会議から3日後の午前8時30分。

後30分でレイド、「深淵の洞窟」が始まる頃である。


「ちょっと早く来すぎたかな…」


初めてパーティーを組むということに浮かれているのかもしれない。


「メイアさーん!」


後ろから声が聞こえてくる。

振り向くと、完全フル装備のサクとカインがバックパックを片手にこちらへ走ってきている。


「おぉ。すごい装備だね。」


「はい!この3日間モンスターをたくさん倒してお金貯めて買ったんです!」


すごいな。3日間でこの獣神級の装備。

フルで大体…70万マリーくらいか…それを二人分だから140万マリー。ゴブリン1万匹倒しても届かない金額だぞ…


「メイアさんのは…秘宝級の装備ですね!」


「うん。”黒龍の忍び装束”って言う装備。」


黒龍の忍び装束。レイド”龍園の制圧”で出てきた黒龍を討伐した際に作ってもらった秘宝級装備。

バッドステータス無効化、移動速度上昇、防御力上昇、攻撃力上昇というかなり優れた装備である。

しかし、サク達の装備も獣神級の装備。この装備だったらボスも楽に倒せそうだ。


「あぁ、そうそうこれを二人には渡しておくよ。」


そういうと二人にアイテムを渡す。


「なんですか?この青っぽいボールは。」


「これは、モドリ玉って言うアイテムなんだ。瀕死になった時にこれを足元に投げるとダンジョン前に戻ってくるようになっている。」


「じゃ、じゃあこれで誰かを置いて逃げるってことは…」


「ないだろうね。」


二人の顔が明るくなったのがわかる。

よほど不安だったのかもな…

やはり置いて行けと言わなければよかったと今更だが後悔する。

色々と話ているうちに、周りがザワザワとし始めた。


「皆さん、危険なレイドに集まっていただきありがとうございます。今回のレイドリーダーを務めるメルです。今回は調査隊によるとかなりランクが高いので注意してください。特に、第二、第三階層のボスは強力だとのこと。彼らの殆どが亡くなってしまいましたが、このような重要な情報を持って帰ってくれました。彼らの死を無駄にすることのないように全力で倒しましょう。」


調査隊か。確かほぼ全滅したときいたが…

メルはその間にも淡々と話を進めていく。青く短い髪、澄んだ目。一瞬女性と間違えてしまうほどの綺麗な容姿。たしかにリーダーには相応しいな。


「では、最後に皆さん。本当に死ぬ覚悟はありますか?」


予想外の質問に周りが静まる。


「おお!当たり前だろ!」


沈黙の中、誰かが叫ぶ。


「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


周りから聞こえる雄叫び。空気が響くのがわかる。

士気をあげるのが本当に上手いな。


「全員出撃!!」


メルの合図とともに周りの人々が走り出す。


「サク、カイン、私たちも行くよ!」


「「はい!」」


私たちも後を追うように走り出した。

久しぶりにこっちの作品を更新しましたね


序盤が微妙なのは直しておきます


ブクマ登録、評価等お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ