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孤独のアサシン、初めてパーティーに誘われる。


「メイアさんっ…まだ死んじゃダメっすよ…」


「そうです!あなたが死んで誰がリーダーを務めるんですか!」


ああ、私の名前が聞こえる…

でも、もう遅い。体からは大量の血が流れている。


「すまないサク、カイン。私はもうダメだが君たち二人でこの漆黒の記憶を運営していっていってくれ。君たちのおかけで孤独だった私がギルドリーダーをすることができた。ありがとう。」


そういうと二人は泣きながら縋ってくる。

孤独だった私がメンバーに慕われるようになったのは約3年前だったか…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は今西の町『アリステラ』にいる。

近々この周辺でレイド「深層の洞窟」があるからだ。

レイドとは、超大型モンスター討伐戦のことを言う。

基本的に3人以上でのパーティー編成で挑むものだが中には90人以上のレイドもある。

そして、レイドには上限の有無がある。

上限というのは挑戦できる回数のことを指す。


そして今日、新レイド「深層の洞窟」の詳細が発表される。


「今回は確か上限なしのレイドだったな…」


独り言を呟きながら私は駆け足で街の広場にあるレイドホールに向かう。

レイドホールの中はすでにたくさんの人でごった返していた。

詳細の紙をもらって確認すると表情が固まった。

内容は、


1、ランク75以上であること。


2、3人1組で挑むこと。


3、死ぬ覚悟があるもの。


という内容だった。

終わった。これは終わった。

1と3は大丈夫。だが2が大丈夫じゃない。

21年間生きてきて一回もパーティーに誘われたことのない私が大丈夫なわけがない…

今回は見送るかなと考えていると後ろから「あのー…」と声をかけられた。

振り向くと私より少し年下っぽい少年と少女が立っていた。


「私に何か用?」


そう聞くと少女が口を開く


「あ、あの…実は今回のレイド一緒にパーティーを組んでもらいたくって…あ!ご迷惑でしたら全然大丈夫です…」


「ランクとクラスを教えてくれる?」


次は少年が口を開いた。


「僕はランク84でクラスは魔術師です…」


少女もそれに続く。


「わ、私はランク79でクラスは回復師です…」


ふむ…3人で組む分には問題ないな…

決して勝てないわけでもない。


「わかった。一緒に組もうか。おっと自己紹介がまだだったな。私はメイア。ランクは94で、クラスはアサシンだ。これからよろしくね。」


「あ、僕はカインって言います。これからよろしくお願いします」


「わ、私はサクです…よろしくお願いします…」


「じゃあ、とりあえず私の家に行くか」


「「はい!」」

こうして私は見送るはずだったレイドに挑むことになった。

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