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ライリーちゃん

「ふっはっはっは!よくぞ来たのだ、百合!」

「え、どうしてこんな可愛い女の子と居るの!私!」

「なッ!?...ふっふっふー!我が名はライリーなのだ!」

あ、絶対この子ニヤけた。


「ら、らいりー?」

「ライリーは世界や空間を操るのだ!」

「なるほど、私の知ってる八雲ゆk...」

「ストップ!それ以上は著作権うんたらかんたらにひっかかるのだ!」

そんなのあるんだ。へぇー。

紫色の髪を持った色白で可愛い女の子。羽がぴょこぴょこしてて可愛い。


「で、ライリーちゃんと私は死んだの?」

「なっ!亡き者にするでないのだッ!」

焦ってる。何かが目覚めそう。可愛いなー、可愛いなー...。


「我が貴様を呼んだのには訳があるのだ!」

「訳?」


コホンッと咳払いをした後、

「ライリーの作ったadventure-sityというゲーム世界に行って欲しいのだ!」

「なぁんだ、異世界転生って...ありがちなやつか!」


つまんなそうにしていると、

「といっても百合にはやって欲しい任務があるのだ。」

「どうせ、世界を救えだのなんだのでしょう?」


ライリーはにししっと笑う。可愛いなぁ。


「そんな事なら百合以外に頼むのだ!」

「え!世界を救うのがそんな事呼ばわり!?」

「そんな事、なのだ!」

「え、じゃ、じゃあどんな事を頼まれるの?」


ライリーちゃんはゴクッと息を呑んでこう言った。

「ギルド受付嬢になって、裏で暗殺者として動いて欲しいのだ。」


私は耳を疑った。


「暗...殺者?私が?」

「そう、幼く辛い経験をした百合にしか頼めない事なのだ!」


「...。」


きっと引き受けてはいけない。普通の人なら引き受けない。


「流石にそれは、引き受けないよ、私。」

「そうかそうかー。じゃあこれを見てみろなのだ!」



◇◇◇◇




映像が頭に流れる。死んだ後の...私?

あれ、雅樹お兄ちゃんが嗤ってる。一誠君も嗤ってる。

世間には母娘が事故死したって。あれ、ねぇ、なんで。


「大変心苦しいです。」

お父さんが涙を流さずそんな言葉を言う。きっと心の中で嗤ってる。


「うぅ、おねぇちゃあん!」

結衣?でも、泣いてない。


それに、おばあちゃんがいつもみたいにリビングでテレビを見て笑っている。

そっか。その程度だったのか。




◇◇◇◇




「わかったのだ?今の現状。」


私は涙をこらえた。

「うん、わかった。でもどうしてこれを?」


暗殺者になったら、この事実が変わるの?


「あははは!どうしてって面白い事を聞くのだな!」

「だって!」

「だってもクソもないのだ。」


ニヤリとライリーちゃんは笑う。

「引き受けてくれたら、ライリーが奴らを地獄へ送る。」

「...どうやって?」


あぁ、恐らく、聞いちゃダメなのに。


「社会的に地獄に落とす、言ってる事がわかってるのだ?」

「社会的に...?」

「そう!」

「!?」


「社会的に地獄へ落とした時の快楽快感絶頂!!!」

「ら、ライリーちゃん?」

「あればパラダイスなのだ!!!」


ライリーちゃんは天使であり、悪魔だったのか。


「と、いう訳で。どうするのだ?」


もう、後戻りはできない。


「...暗殺者ってどんな事をすればいいの?」

「おっ!ようやく乗ってくれたのだな!」


暗殺者について、ライリーちゃんが教えてくれた事。

まず、暗殺者は表向きは他の仕事をしている事。

私の場合、ギルド受付嬢っていうのが表向きな顔らしい。


そして、暗殺者は手段を選ばず殺害するだけの仕事という事。

物騒な話だなって思う。


「でもまぁ、考えてみればらくぅな話なのだ!」

「人を殺すのが?」

「考えてみるのだ!雅樹や一誠は暗殺者だろう?」


たしかに、そうかもしれない。


「うん、そうだね。」


それから、私に暗殺スキルとして、

気配消し、闇魔法、アイテムボックスを渡してくれた。

ステータスオープンと言うと確認できるらしい。


「ステータスオープン!」


おぉ、レベルが30もある!


「あぁ、それは百合のお父さんからの耐久分なのだ!HPも凄いのだ!」


本当だ、凄い。HPが30000とかチートでしょ!


「え、じゃあ私はなんで車に跳ねられただけで死んだの?」

「それは、車に跳ねられた後にもダメージを受けたからなのだ!」


「...従兄弟から?」

「正解なのだ!あの後ナイフでグサグサされてぐちょぐちょなのだ!」


グロいこと言うなぁ、ライリーちゃん。


「とにかく!MPは少ないけどHPが多いし、スキルもあるのだ!」


ス、スキル?

異世界からの迷い人に、毒耐性MAX...毒耐性MAX!?


「ライリーちゃん、毒耐性MAXってどういう事?」

「あぁー、それは百合が生前に毒を飲みまくってたからなのだ!」

「いつ!?」

「近い時だと従兄弟の料理なのだ!」


媚薬に毒。なんでこんなにも闇鍋みたいな事してるんだ?


「まぁ、いいや。」

「そうなのだ!細かい事は気にしたら負けなのだ!」


気を切り替えてスキルを見てみよ...。

物理攻撃無効化...うわ、まじか。


「あの、物理攻撃無効化っていうのは?」

「あぁ、痛みを感じないのだ!かつHPも減らないのだ!」


うわぁ...もうチート超えてるでしょ。


「これ、世界最強なんじゃない?」

「チッチッチッ!大魔導士ならこの程度一発でばたんきゅーなのだ!」

「ほぇー。」

大魔導士さんって凄いなぁ...。


あとは...

世界から嫌われしもの?なんだこれ。


「世界から嫌われしものってどういう...。」

「はっ!?え、あ、そ、それはー...」

あれ、目が泳いでる?

何か悪いこと聞いちゃった...?


「と、とにかく!異世界って言っても僕の作った仮想ゲーム、

adventure-sityの世界に転送するのだ!


「えっ!?ちょっとまっt...

「いってらっしゃーいなのだー!」

う、嘘でしょー!?


人を殺す...か。

自分も殺されたし。まぁ、同じようなものだよね。

閲覧ありがとうございます!

星評価して下さりますと、作品の更新頻度上げなど、作者のモチベが上がります!

是非よろしくお願い致します!

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