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評価してくださった方々ありがとうございます。この調子て頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いします。


 俺は考えている。

 どれくらい時間がたっているかわからないくらい考えている。


 視界の確保、現状の状況把握ここまではいいだろう。

 がしかし、ここにきて重大な問題が一つ…


 動けないんです。


 意識は動かせる。自由にふわふわと漂えてとてもいい。しかし、そこに実体は存在していない。

 あるのはそこにある丸い水晶。つまり俺だ。


「さて、これからどうしようか」


 俺は意識を空中に漂わせ、客観的に水晶(俺の本体)を観察していた。


 名称:高純度の魔水晶

 『スキル』

 スキル保持・継承、スキル行使、マナ吸収(下)、

 マナ操作、言語理解、アンノウン


「そういや、さっきゲットしたスキル『言語理解』が一覧に追加されているな。つまり、ゲットされるスキルはこのようにゲットした段階で詳細に追加されていくシステムって感じなのか」


《はい。その考えであっています》


「なるほど、俺が宿ったことでこの水晶はスキルを得る資格を得た。そして、俺が条件を達成したことで新たにスキルを獲得できたってことか」


 よく考えてみれば経験を情報として蓄え記録し、必要な時に引き出すことができるなんてとんでもないシステムだ。一度、手に入れてしまえば必ずできてしまうなんて便利なものである。ただ、この状況を打開するには、このスキルをもっとよく理解する必要がありそうだ。


「アテナ、ちょっといいか」


《はい。マスター》


「スキルについてもっとくわしく知りたい。なるべく多くの情報をくれ」


《スキルついてですね。先刻にも話しましたが、スキルとは世界のシステムの一部として神の10柱が作り出したもので、その取得条件は様々ですが、可能性を持つものが条件を達成することでスキルという形で得られます》


 神って何でもありだな。


《その取得条件についてですが、感覚的に感じて得られるもの、経験を積み得られるもの、生まれながらに得られるものと言ったように多種多様な条件が存在しています。また、スキルは使用し続けることや新たにスキルを手に入れることによって独自の変化・成長をすることがあります》


「つまりは、条件を達成しスキルを得て、その得たスキルをさらに変化させ自分にあったスキルへと昇華していくってことか」


 スキルとはかなり複雑で奥深いシステムのようだ。これは、ぜひ実際に体験してみたい。


《はい。そして、ある一定値まで成長したスキルは能力アビリティとしてその本質を変化させます》


 このとき、俺は一つの疑念が過った。


 どうして俺はスキルなのに意思の疎通ができるのだろうか。

 どうして見たもののステータスを表示することができたのだろうか。

 そして、アテナはいったいどこから話をしているのだろうか。


 俺はまだ気づいていなかったのだ。


 俺という存在がどういった存在なのかを…



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